猫好き

週末、編集プロダクション関係の女子会があった。

編集、ライター、デザイナー、カメラマンの女子ばかり6人。広告系の人との集まりというのはオヤジ率が高く、自ずと景気の話とか、健康問題とかが話題に上り、持っていきようのない閉塞感に包まれることがある(笑)。その点編集系の方々は女子率が高く、こぎれいな集まりで優雅にお酒と肴が楽しめそうだ。

案の定、鴨鍋のコースを食べながら珍しい日本酒をいろいろ飲み比べながら盛り上がった。誰々が前立腺がんの診断を受けたとか、どこそこの仕事が縮小になったとか、もちろんそういう話題に支配されることはなかったのだが、ただひとつ思いがけず孤立感を味わうことになった。

それは・・・
私以外は全員ネコ派だったこと。

そもそも編集プロダクション自体が事務所でネコを3,4匹飼っていて、社長(男)の猫への偏愛ぶりは私も身をもって体験していた。当然スタッフのみんなも猫派で、家でも飼ってる人が多く、日常=ネコなのである。だから話題がネコの話になると、生まれてこの方ネコを飼ったことがなく、身近にも猫好きがいない私はついていけない。

私以外全員猫好き、という酒の席。初めて経験したが、意外と疎外感があった。犬派か猫派は、案外おつきあいマトリックス上、重要な分類なのかもしれない。

といっても自分は犬派とか、猫派とか特に意識したことがなかったが、猫の話になると全然ついていけないし、普段友人・知人から猫の話自体を聞くことがないので、改めて自分は犬派なのだと実感したのだ。

「●●ちゃん(猫の名前)が膝の上で爪を立てて、痛いのなんの」
「なでるツボをはずすと怒るのよ~」

総じて猫好きというのは、耐え忍ぶことや翻弄されることが悦びのようだ。ってマゾ!?犬との関係にはない、わがままに振り回されるほどに募る愛情が伝わってきた。それぞれの猫の個性をとても尊重していて、自分がどのように関わるかをちゃんとわきまえる細やかな神経も必要なようだ。

「猫も可愛いよ~」と薦められたが、どちらかというと猫を飼いたいというより、私の場合、自分自身が猫になりたい(笑)

こんな猫の飼い主いないかな~bleah

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ウチのアメ車

ひゃ〜〜〜っっ、さぶ〜bearing

今日は一段と冷えます。お山の上は夕方からみぞれが降り出し、きっとこの分では明日は冬景色かな・・・snow 思わず今夜のメニューを鍋に変更し、嵯峨野匠庵の煮込みカレールウを使ってカレー鍋にすることにした(かる〜く、宣伝)。

ウチは山の上で、しかも家が古い。
家自体は全室南向きなのだが(だから晴れた昼間は暖かい)、やたら窓が大きく、さらに玄関から仕切りがないために機密性が驚くほどゆるい。冬場、室内の熱量が逃げる量の57%は、窓からだと言うのだ。ウチは窓からも玄関からもダダ漏れである。

最近はまず見かけない旧式の煙突付きストーブはめっちゃパワーあるんだけど(ツマミを中以上にするとまるで発射しそうな勢いである)、いかんせん現代の電化製品のように省エネモードとかの概念がかけらもない。よって真冬は月の灯油代が1万5千円を超えることもままある。つまり、燃費がひと昔前のアメ車並。コンパクトカーなのに4リッターエンジン、燃費2とか、3とかのクルマを日常フルに走らせているようなものなのである・・・。

自分で表現しつつ、その不経済性に驚いてしまう・・・。

窓から熱が57%も逃げるという情報は、通販生活のサイトを見て知ったのだが、私はここで紹介されている「エアサンドカーテン」なるものを本気で欲しかった。がっちり熱を逃さない特殊なカーテンなので、ウチのような家に取り付けるとさぞかし室温が変わることだろう。

しかし・・・
やたら窓がデカいため、規定サイズに合わない。トホホ・・・

最近ではデスク周りやベッド周りで、電気ストーブを使い始めると、電気代が倍ぐらいに値上がりしていた。一昨年頃にはデスク下で下半身を包み込むように温める遠赤外線の電気毛布も衝動買いしてしまった。ちなみにこれは15万ぐらいしたが、動きにくいので最近あまり使っていないが・・・。

あぁ〜、稼いでも稼いでも、冬に持ってかれる〜sweat01

この寒さの中、ちょっと叫んでみたいのでありました・・・・。

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ささやかな自慢

これまで人に誇れることのない人生を送ってきたが、最近ちょっと自慢できることができた。昨年末に必要に迫られてちょっと検査をしたのだけれど、その時わかったことが、

私の肝臓はとてもキレイshine

ということ。こんなに毎日お酒を飲んでるというのに、脂肪ひとつなくとてもきれいだと先生に褒められたheart04 病院というところで出くわした、初めての嬉しい出来事である。

それはやっぱ、ウォーキングのおかげだろうと思う。

ここ数年はとにかく歩くことを心がけている。毎日は無理だけど、家で仕事をしている時は必ず歩くようにしている。私の場合、夏は平気なのだけど、今のような寒い時期は日々小さな勇気と決断を強いられる。そろそろ日が暮れる頃、仕事を中断し、マフラーにダウンという装備を整え、自らを奮い立たせて寒風の中(昨日は雪で中止)へ出て行くのだ。

しかし30〜40分ほど歩いて帰ってくると爽快up そこからまた第三ステージ、つまりお仕事の夜の部へ入るので、頭の切り替えにもなっていいのだ。

お正月に実家で、同じくお酒好きの兄夫婦に肝臓自慢をしたところ、「いいわね〜、歩くところがあって」と兄の奥さんに羨ましがられた。彼らは渋谷区という東京のド真ん中に住んでいるので、ウォーキングできるような場所がないという。

なるほど・・・。
かねてからウォーキングが一番手っ取り早い運動だと思っていたが、都会ではそんな障害もあるのだ。

長閑なお山の上の住宅街だから、山の景色や人んちのガーデニングや犬など、ただ歩いているだけでもそれなりに映像を愉しめる。でも都会に住んでいればクルマは通るわ、信号はあるわ、人は多いわで、確かにジムへ行くより歩くことの方が難しそうだ。それにサラリーマンで会社に拘束されていると、通勤ぐらいしかウォーキングなんてできなさそうだし・・・。残業で疲れ果てて帰るのに、そこからまた30分ほど歩くミッションを課せられるのも過酷そうだ。

私の住むお山の上という環境と、ライターという私の職業にとってウォーキングという運動は、今更ながら密接な関係があるようである。

けれども時々思う。

よく街中のカフェでランチなどする時、こんなところに住んでいたら、毎日でもそういうおしゃれなカフェやバーで食事したりお酒を飲んだりできる。それもいいな〜heart04って。確実に料理する機会は減り、すぐ飲みに出かけたりするだろうから家にいる時間はきっと短くなっているだろう。街中に住めば自分のライフスタイルもまた変わっているのだろう。但しそんな生活だと、肝臓は脂肪だらけになっているかもしれないが・・・。

飲んだら乗るな、ではなく、私の場合、
飲んだら歩け、を肝に銘じている。

堕落せぬよう、2012年もきれいな肝臓をキープしたい。

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年のはじめに思うこと

光陰矢のごとし

どころか、

光陰レイザービームのごとし勢い。
気がついたらもう年が明けているではないか。

忙しいと嘆く前にふと今年は思うのです。
昨年は専門家でも予測できなかった大震災に見舞われ、日本にとって本当に大変な年でした。被災地ではまだまだ悲惨な状況が続いていて、関西で何事もなく、忙しく過ごせていることがとても有り難いことだと。

現地でボランティアをした人達の話を聞くところによると、東北各地は地盤沈下が激しく、ひどいところでは80㎝〜1mぐらい沈んでいってるそうです。ということは田んぼのぬかるみに建物を建てるようなもので、雨が降ったら水が流れてくるわけですね。そんなところに建物は建てられないので、地面が安定するまで5年とか待たないといけない。つまり5年先しか未来設計ができないというわけだ。

じゃその5年間どう過ごせばいいの!?

考えるだけでも虚しく、つらい時間です。

時は無情に過ぎていくばかりだけど、日本人は忘れちゃいけないな〜と改めて思うわけです、この惨事、この体験。自分一人ができることなどたかがしれているが、今一度、自分レベルでは与えられていることを一生懸命やろうということ、丁寧に毎日を生きることを大切にしたいな〜と思う2012年の年明けです。

いやホンマ、ブーたれてる間があったら、努力せよってことやね。
ニッポンにも人生にも、まだまだ試練は続くのです。
でも試練の果てには光も見える。
わずかな光でもそれは明るく温かい。

いつかたどり着けることを願って、前進あるのみ!

2012年、辰年、Go for it!

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職業的ジレンマ

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宇治、きれいです。

今年は随分紅葉の時期が遅れて、12月入ってが見頃。
これらは1日、「花やしき浮舟園」というステキなお宿とその周辺を撮ったもの。ここは宇治川の畔にあって、桜、青葉、紅葉、雪景色と四季それぞれに美しい景色が全室から臨める。離れにあるステーキ割烹「花やしき」もおすすめ!

しかし燃えるような紅葉を目の前にして、桜の時期の撮影をするというジレンマ。わかるかな〜、このもどかしさ。広告や雑誌というのは常に先走って制作し始めるので、常にこのもどかしい思いと不都合に悩まされる。

報道ステーションのお天気コーナーで、桜や紅葉中継やってるけど、こういうのも前々から日程を決めて入念な段取りでロケするのだろうが、とにかく季節とにらめっこ。予定しているロケ日に咲くものが咲かなかったり、色づくものが色づかなかったり・・・スタッフは毎日もどかしい気持ちにかられていたに違いない。今年も11月20日の週に京都から紅葉中継やってたが、その頃ってまだ色づき始めた頃で、いまいち迫力に欠けていた。

写真やCMの撮影、イベントなどをやる時って、本当お天気頼み。特にイベントなどは、1年近くかけて企画、プランニングしてきたことが、イベント当日が雨で大失敗、はたまた中止なんてことになるとマジ、グレてしまいます・・・sweat02

最善を尽くしても及ばない力・・・。

日照り、大雨、日光不足などなど、農家の方は毎年毎シーズン、常にお天気や季節と格闘しているわけだが、えらいな〜と思う。毎日もどかしさとジレンマの応酬かもしれない。

でも最善を尽くしても及ばない力があるってことを知ることも時々は大切なのかも。人間様がこの世を制覇したような気持ちにならないためにも・・・。

そして今日もベストを尽くし、燃え尽きようsleepy

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気になる屋号

店の名前が割と気になる性質である。

元祖ぼたん鍋の「畑かく」さんのご主人は、お店の屋号について、創業者であるおじいさんがヶ畑(地名)の角太郎(カクタロウ)だったから「畑かく」。昔は店の名前なんてそういうもんですよ、とおっしゃっていた。

なるほど、そんなものかもしれない。茶懐石の「辻留」さんも、創業者の次郎からとった、いたってシンプルな名前だ。「たん熊」は創業者、熊三郎のが、修行先のたん栄というお店からとったらしい。京料理の「はり清」は江戸時代の当主、磨屋清七から授かったそうだ。有名な老舗のお店もみな屋号については割と単純だったようだ。きっと屋号に店主の思いや哲学などを盛り込むなどという、そういう発想はまだなかったのかもしれない。

最近の日本料理店も祇園「にしむら」、日本料理「なかむら」とか、奇をてらわない店主の名字が多く、平凡ちゃ平凡だけど、上品な印象で好ましい。一方イタリアンやフレンチは、Santa Maria Novella Tisaneriaとか、Le Vieux Logisとか、読めないわ、一度聞いただけでは覚えられないわ、ここは日本だと言いたくなる。思い入れもあるのだろうが、覚えやすい名前の方が絶対に営業的にもいいと思うのだが・・・。

一方、町を歩いていると、どうも気になる店名が目に飛び込んでくる。

例えば私がよく利用する今出川白川にあるスーパーは、「メルシーマルギン」という。銀閣寺近くにあって、おそらくトレード名っぽくマルギンというのだろう。でも、メルシーってなに!?ベタベタの日本語にフランス語が枕詞のようにつく。この力まかせな洋風屋号(笑)、時々こういう傾向の店名は見かけるので意外と昭和に流行ったスタイルなのかもしれない。

昭和な感じで言うと、グリル「富久屋」とか、ビフテキ「スケロク」とか、京極スタンドとか、歴史ある京都ならではのレトロなひびきの店名はいいね〜

北大路のスポーツ用品店に「リスボン」というのもある。テニス用品が専門のようだが、なんでテニス×ポルトガルなんだろうと、通る度に考えてしまう。もうつぶれてしまったが、クリーニング屋で「ボニータ」というのもあった。クリーニングさんのイメージとはほど遠い、哀愁を帯びた名前・・・。一体どんな想いが込められていたのだろうか・・・。「シーダー21」っていうスーパーも、なんか正義の味方みたいでおよそターゲット層を無視している感じがする。

このように掘り出しものの笑える店名は結構ある。
皆さんも、近所のお店、チェックしてみませんかsmile

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癒やし系国王

いや〜、思いもかけぬ華やかな嵐のようでありましたtyphoon

昨日お帰りになったブータン国王夫妻のこと(フルネームがなかなか覚えられない)。訪れる地、訪れる地で国王夫妻の様子がつぶさに新聞やテレビに映し出され、おっかけまで現れたというから、この人気はただごとではない。

かつてダイアナ妃が来日した時も大変な話題を呼んだが、それはモデルのような容姿の上に、頻繁にメディアに登場して世界が注目する人だったということが大きい。しかしブータンの国王って、来日されるまで一体どれくらいの人が顔を知っていただろう。それ以前に

ブータンってどこ!?

てな状態だったのに、若い奥様と訪れるや否や、日本国民のお熱の上げようといったら・・・。毎日ニュースでその行動が取り上げられるし、ワイドショーでは「ブータン国王夫妻の魅力に迫る」というテーマで、人物像や業績を紹介していたりする。

確かに、被災地を訪れたり、国会で演説したり、常に笑顔を絶やさないWarm&Friendlyな人柄。国王は背が高く男前だし(ちょっと昔のアントニオ猪木を可愛くトレースしたみたい)、話もとても上手だ。奥さんは若く美しく、だけどユニクロで買い物なんかして気さく。ぱっと見いは、ミス○○に選ばれたきれいな女子大生という印象だ。

ひとつは顔つきが日本人にとってもよく似ていて、親近感が持てるというのがあるだろう。金髪で青い目、そびえ立つ鼻をしたお方となると、どうしても「ガイジンだし〜」みたいな。遠い国のプリンス&プリンセスという感は否めない。その点ワンチュク国王夫妻は、隣のお兄さん&お姉さん的王様なのだ。

そして国民は、あーゆー国王に治めてもらいたい願望に包まれるのである。イギリス王室の方には決してそんな気持ちは抱かないが、自分達とよく似た顔の隣のお兄さん的王様にはそんな願望もつい抱いてしまうのだろう。世の中を見渡せば混沌とした情勢が続くばかり、誰がなってぱっとしない首相や政治家達にうんざりしている毎日。この際ややこしい話は置いといて、ちょっと現実逃避もしたろか〜up

やさしい王様やお姫様のもと、国の人々はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたしheart04

そんなおとぎ話的ハッピーエンドに導かれたいのではないだろうか・・・。国民総幸福量「GNH」を指標とするという国だから、余計平和なイメージを抱かせる。震災に、円高に、大雨に、タイの日本工場被害に・・・次々と試練に見舞われる民衆達にって、ワンチュク国王夫妻の温かな笑顔は束の間ささやかな夢となった。

ま、実際はそんなハッピーなだけの国だけでは決してないわけで、国が変わればそれぞれいろいろと事情はあるでしょうが・・・。

しかしこれを機に日本とブータンが急接近したような気がする。ブータンブームに火がつき、私のお友達Tちゃんが務めるブータン・エアラインもさぞ日本人旅行客で賑わうのではないかと思う。私もぜひ行ってみたい!

よ〜し、「いつかはクラウン」
じゃないけど、
いつかはブータンsign01

ちなみに渓谷を縫って舞い降りるブータンの空港は、めっちゃコワイらしいshock
高所恐怖症で飛行機嫌い(sign02)な私には、これこそ試練かもしれない・・・。

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アリとキリギリス

ここのところ不穏な情勢のヨーロッパ。
ご存じのようにユーロ圏ののギリシャ、イタリアなどの債務危機が、世界経済にドミノ倒しのような負のスパイラルを巻き起こすかもしれず(もう秒読み!?)、一体どうなっちゃうんだろう・・・と、ヨーロッパからは遠く離れた世界の片隅で生きる私のような人間でもなんか、や〜な感じがしてくる。

若い頃、ヨーロッパの人達が、1ヶ月とかバカンスを取って優雅に過ごすスタイルに憧れたものだ。いつか自分もあのようになるんだと勝手に思い込んでいたが、未だそんな気配すらない。フリーという立場というのは、なってみてよくわかったことだが、自由という意味では決してなく、サポートフリーのこと。何の後ろ盾も、保証もないという意味のフリーで、そういう状態なものだからバカンスどころか、3日の休みを取るのも勇気がいるのである。

ギリシャのことをアリとキリギリスに例えて、キリギリシャなんて揶揄されてるけど、いよいよシエスタやバカンスどころじゃないよね〜 偉大な歴史遺産にあぐらかきすぎたためか、あんまり暢気だから国の破綻、ひいては世界経済の危機を招いてえらいこっちゃ・・・。だけど日本も国債はギリシャどころじゃないんだから、一生懸命働いているアリなのに「なんで!?」って内心思ってはいるけどね〜


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で、突然ですが、こちらは西大路七条西入ルにある、とんかつ処「勝裕」さんのロースかつ膳。サクサク、ジューシー、ロースカツだけどびっくりするほど胃にもたれません。こちらのお店は知る人ぞ知る、京都では数少ないとんかつの名店。フードコラムニストの門上武司さんも関西で3本の指に入る、っつ〜んでTVの「ごきげんブランニュー」で最後の晩餐に取り上げられて、しかも3つのとんかつ中で赤井さんがこれを選んだという。おかげでオンエア後はすごい行列だったそうな・・・

ギリシャ破綻の話から、なぜとんかつへと飛ぶかというと、とんかつ処「勝裕」のご夫婦を見ているとアリとキリギリスの、アリの美徳を感じてしまうのですね〜。

朝は早くからお昼の仕込み、3時に終えてしばらく休んだら今度は5時から夜の営業に備えて再始動。奥さんは家事もして、子育てもして、お店の手伝いもして、一日中働き通し。お休みは週にたった一度の木曜日、あとは数日の正月休みがあるだけ。平日が休みだと子どもや友人と一緒にレジャーというわけにもいかない。だから年に1、2回、定休日が祝日と重なる日にはもう大変!何週間も前からバーベキューなどの計画をして楽しみにしているのだそう。

バカンスどころやない人は世の中にたくさんいるのだ・・・。

といって、休みを増やそうとか、店を人に任せて早くラクしようとか、そいういうところがさらさらない。30代の同級生ご夫婦は2人とも笑顔が爽やかで、腰が低く、涙が出そうなくらい働き者。私は取材に伺って、無欲で働く日本人の美徳のようなものを感じてしまったのですね〜

バカンスにも憧れるけど、日本人はもうこのスタイルでいいんじゃないかって思う。この国からはジョブスやビートルズのような人は絶対現れないと思うが、みんながまじめに一生懸命働いて、騙しもせず、大風呂敷も広げず、身の程を知ってコツコツがんばってる人がたくさんいるから価値があるんじゃないだろうか。そういう姿が、結局日本人として一番カッコイイように思う。

そんな人達が報われない社会や国であってはいけない。

アリがキリギリスをまねても、ダサいだけ。アリはアリらしくやっていこう、美味しいとんかつをかみしめながら、そう思ったのでした・・・heart04

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取材ときどき反省

今しがた、「ミシュラン 京都 大阪 神戸 奈良2012」が届いた。

ミシュランなんて・・・とどこか偏見を持って手にとらなかった私だったが、昨日アマゾンで注文したのだ。というのもちょっとヘコむ出来事があり、反省の意味もあって仕事から帰宅後速注文した。

実は昨日、ある料理店の取材へ行ったんだけど、勉強不足と準備不足で(言い訳だが時間もなかった)、取材に訪れるまでその店の評判を本当の意味で知らなかった。つまり、私にとって完全に盲点のお店だったのだ。ご夫婦二人でやってらしているお店で、玄関に入るとお花が飾ってあったので、「1周年記念か何かですか?」と聞いたら、「いえ、ミシュランの☆が2つになったお祝いで・・・」と奥様。

お話するうちに打ち解け、後でその時の会話を振り返って奥様が素直にこう切り出された。
「ウチはもう6年やってるんですが、さっき1周年記念ですか?って言われてすごいショックだったんです。もしかしてプロのライターさんじゃないんですか?」って。

返す言葉もなく、汗がドッと吹き出し、「勉強不足ですみませんsweat01」と平謝りした私。お店の方にしたら、ミシュランの2ッ星も取っているような店を知らんとはなんたるこっちゃという思いだっただろう。私はフード・ライターではないけれど、お店側にしたらそんなことは関係ない。取材に赴く以上は、きちんと情報を得たり準備したりしなくては・・・と深く反省したのである。

実際ナメてたと思う・・・。

取り上げる媒体はいかにも京都のガイドブックって言う感じだったし、コーナーも京料理がテーマのありふれた企画。1ページぶち抜きとかじゃなく、コーナーのうちのひとつ。そしてだいたいこのお店が日本料理店というのにマンションの1Fにあったことも、私の中でテンションを下げた要因になった。

ところが・・・

このお店、っていうかここのご主人が半端なくすごい人だった。まだ40過ぎだけど、納得いくまで食材を各地へ探しにいくわ、料理は美術家も唸るような骨董の器に盛るわ、料理もパフォーマンスもちょっとその辺りの老舗料亭を凌ぐ。お人柄もとても良く、情熱は表に出るが、嫌味なところが少しもない。すごければすごいほど、私の心が痛んだ・・・。

なので原稿だけは誠意を込めて書いた。

例えば広告の提案をする以上、Twitterなんて、あるいはモバゲーなんて・・・と言って、今世の中の人の多くが夢中になっていることを自分で体験もせずにうっちゃってることが間違っているように、こうして料理店の取材をする以上、ミシュランなんて・・・と目も通さない姿勢は明らかに間違っている。ミシュランが正しいか否かではなく、少なくとも情報としては仕入れておくべきなのだ。私は自分の勉強不足を本当に恥じている。

しかし・・・

改めて思うのは、チェックすべきお店が多すぎること。ミシュランのような専門フード本から京都本、京都特集の雑誌から食べログ、一般ブログなどで取り上げられているお店は数知れず。情報に踊らされず、確かな感触はやっぱり自分で確かめるしかない。しかし懐石料理なんて1万、2万するのが当たり前だから、しがないフリーライターがそうそう実食sign03というわけにもいかない。実はそんなジレンマがあるのも事実。悩ましい仕事であるが、やっぱりお店取材は面白い。

なんか「今」を感じられるんだよね〜

代々続く老舗の店主、長年の修行後に念願のお店を持った人、商品を大ヒットさせた人などなど、毎回話を聞くのがとても新鮮だ。取材されるぐらいだから、今が旬な、注目に値する人やお店が中心だから、コンセプトや思い、哲学などから学ぶところも多いし、実はそこから他の仕事へ応用できるネタも見つかったりする。

ここはひとつ、大いに反省したら、また次の取材に向けてがんばろうと思う。


Macchapafe_2取材のおかげで三十年ぶりぐらいに食べることのできた、祇園辻利の特選抹茶パフェ。

常に長蛇の列で、並ぶ根性もないのでそうそうありつけない。
高校生の頃は、こんなに有り難い物だとは思わなかったよ〜

お店のリニューアルと同時に
お土産用のお茶やお菓子のパッケージが可愛くなって
これはまたまたヒットの予感です・・・・!

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気になる言葉

紅葉には早いが、御所の一般公開も始まり、にわかに観光客が増え始めている京都。

週末、市内でバスに乗っていたら、平安神宮あたりは特にそうした旅の途中の方々が乗り込んでくる。私の前にも関東方面から来たと思われる、60歳ぐらいの小洒落たご夫婦らしき男女が座った。久しぶりに京都を訪れたと思われ、動物園、平安神宮、疏水沿い、国立近代美術館、鴨川、その周辺の店などなど、車窓から見える景色にいちいち感激したり、懐かしんでおられるご様子。ご夫婦で京都観光楽しんでらっしゃるんだな〜、いいな〜、なんて微笑ましく思っていると、ご主人の方がしみじみとつぶやいた。

「ここから始まったんだよな〜」

え〜っっ、

一体何が始まったのだろう・・・・!?

そういうことをつぶやかれると、とたんに私の想像力がかきたてられる。
仕事も一線を退き、子供達も既に独立し、お金も時間もゆとりあるとおぼしき60代夫婦。今までは忙しくてなかなか足を向けられなかった思い出の京都へ、二人してフルムーン旅行。もしかしたら二人は京都の大学で知り合ったのかもしれない。当時は学生運動まっただ中、運動にのめり込む彼に、彼女の親からは交際を反対され、一時は引き裂かれる。しかし密かに舞い戻ってきた彼女と再開し、歩いた動物園、平安神宮、近代美術館・・・。

う〜ん、そんなデートは当時としては華々しすぎるな〜sweat01

あるいは、今でこそビジネスに成功したかもしれないが、実はご夫婦でお正月などに平安神宮前に出るテキ屋でベビーカステラを焼いてたとか。当時は縁日でカステラ焼いて日銭を稼ぐのが精一杯だったが、カステラ作りからケーキ作りへ転身し、そのうち考案したお菓子が大ヒット。ビルまでおっ建てるお金持ちになったとか・・・。あの頃二人してあそこでカステラ焼いてたよな〜、あぁ懐かしい・・・heart04

なんてことは一言も言ってないし・・・。

ご夫婦が降りた後も、妙にその言葉が気になり、いろいろと想像をめぐらせてしまった(笑)
何かが始まった街というなら、私にとっての京都もそうかもしれない。この地に引き寄せられるように人生が始まり、私の「今」を作る仕事やプライベートが形作られていった。私にとっては訪れる地ではなく、生活している地だけど、時々京都を訪れる人を案内して喜んで帰ってもらえるととてもうれしい。

そういえばこないだ取材で、お寺の座禅体験を取材した。ご住職が言ってたけど、最近は東京から来る女性一人の参加者が多いのだとか。しばし静かなお寺で座禅くんで心をニュートラルにし、身も心もすっきり!最近の女子はこうして京の地で静かに鋭気を養って、再び東京という戦場へ帰っていくのである。

なかなか上級な旅という感じである。

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