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弁当立国ニッポン

以前に雑誌で懐石料理の特集をやった時、日本の弁当文化に興味を持った。
松花堂弁当というのが懐石料理のオールインワン、つまり懐石のコース料理が簡略化されたものが一箱に収まったものだという。なんとニッポンのお弁当文化というのは雅で美しいものかと思ったものだ。

で、日本の弁当について調べてみると、アマゾンで「弁当」とキーワードを入れると、ものすごい数の本が出てきてびっくりしたsign03

人気料理家ものから子ども向けのもの、スピーディーに作れるコツもの、女子弁、男子弁、キャラ弁など多種多彩。普段弁当を作ることもなく、当然作ってもらえることもない日常を送っている人間としては、世の中に大量に出回ってる弁当本の存在を知らなかったので、なんだか乗り遅れたような感さえある。改めてニッポンというのが弁当立国なのだと認識する。

といっても私と同世代の子育てママは、弁当というと食べる側ではなく作る側。もっぱら毎日のお弁当作りに頭を悩ます話ばかりが耳に入ってくるが・・・。中にはお弁当を作らなくてもいい、というのを第一条件にして子どもの幼稚園選びをしている友人もいた。

確かにスーパーへ行くと、冷凍食品コーナーの半分ぐらいはお弁当のための食品ではないだろうか・・・。レンジでチンするだけのハンバーグや春巻き、鶏のつくねなど、毎日の弁当づくりの手間を省くカンタン総菜があれこれと並んでいる。

私が中・高生の時代は、こんなに冷凍食品はなかった。せいぜい魚のフライやミックスベジタブルぐらいだったように思う。なのでカンタン・定番・人気・弁当メニューと言えば、ウインナーと卵焼きが二大勢力だった。私の大好きおかずは、ウインナーと茹でたうずらの卵を楊枝にで串刺しにしたもの。遠足や運動会となると、必ずリクエストしていた。そしたらこの間兄妹揃って好物おかずのベスト1だったことが判明し、子ども心をそそるおかずは、いい大人になってもしみじみ美味しいのである。

私など勤め人でもなく、会社や事務所などへ通ってるわけでもないので、時々お昼の手づくりお弁当というのがいいなって思う。特に可愛いお弁当箱などを見ると、時々作る側にも回ってみたくなる。ちょこちょこと彩りよくおかずを詰め合わせて、ごはんにおジャコを混ぜたりふりかけをかけたり・・・。日本のお弁当って、ホント繊細かつ食への慈しみに溢れていると思う。

アメリカにいた時、彼らの「お弁当」にはカルチャーショックを受けたものだ。食パンにバターやマスタードを塗ってハムをはさんで終わり。あとポテトチップなどを添えるぐらい。子ども達が当たり前のようにそれを毎日学校へ持って行くことにも驚いた。

やっぱりニッポン・キッズは小さい頃から手づくり弁当によって、繊細な食意識、美意識、ひいては感性を身につけているのではないだろうか・・・。

「弁当男子」なんて言葉も生まれたように、最近では独身男性も手作り弁当を持参してるらしいが(自営としてはこのあたりの実感も薄いが)、決してパンにハムを挟んで終わりってことはないと思う。冷凍食品でも何品かはおかずを詰め合わせ、白いごはんに胡麻などふりかける美意識を持っているはずだ。

そんなチマチマ弁当作ってるくらいなら、デカい仕事でも取って来い!

中年男性からはそんな檄が飛びそうだが、私は弁当男子大賛成だ。チマチマ弁当作ってるオトコが仕事ができないなんて幻想である。毎日の食生活の管理ができて、経済観念もあって、感性も育まれる。だいたいいつも男性が作ってもらえる側にまわることの方がおかしい。作る側にまわると見えてくることもいろいろとあるのだ・・・。

ちょっと話がそれそうなのでもとへ戻すと、世界に稀に見るほどの弁当文化を持つニッポン。松花堂、幕の内、各地の駅弁などなど。わっぱに、お重に、松花堂のような四つ切りの箱など、弁当箱のバリエーションの多さにも日本人がいかに弁当民族かがわかる。

いろいろ調べて、またネタに温めておきたいと思っている。


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