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取材ときどき反省

今しがた、「ミシュラン 京都 大阪 神戸 奈良2012」が届いた。

ミシュランなんて・・・とどこか偏見を持って手にとらなかった私だったが、昨日アマゾンで注文したのだ。というのもちょっとヘコむ出来事があり、反省の意味もあって仕事から帰宅後速注文した。

実は昨日、ある料理店の取材へ行ったんだけど、勉強不足と準備不足で(言い訳だが時間もなかった)、取材に訪れるまでその店の評判を本当の意味で知らなかった。つまり、私にとって完全に盲点のお店だったのだ。ご夫婦二人でやってらしているお店で、玄関に入るとお花が飾ってあったので、「1周年記念か何かですか?」と聞いたら、「いえ、ミシュランの☆が2つになったお祝いで・・・」と奥様。

お話するうちに打ち解け、後でその時の会話を振り返って奥様が素直にこう切り出された。
「ウチはもう6年やってるんですが、さっき1周年記念ですか?って言われてすごいショックだったんです。もしかしてプロのライターさんじゃないんですか?」って。

返す言葉もなく、汗がドッと吹き出し、「勉強不足ですみませんsweat01」と平謝りした私。お店の方にしたら、ミシュランの2ッ星も取っているような店を知らんとはなんたるこっちゃという思いだっただろう。私はフード・ライターではないけれど、お店側にしたらそんなことは関係ない。取材に赴く以上は、きちんと情報を得たり準備したりしなくては・・・と深く反省したのである。

実際ナメてたと思う・・・。

取り上げる媒体はいかにも京都のガイドブックって言う感じだったし、コーナーも京料理がテーマのありふれた企画。1ページぶち抜きとかじゃなく、コーナーのうちのひとつ。そしてだいたいこのお店が日本料理店というのにマンションの1Fにあったことも、私の中でテンションを下げた要因になった。

ところが・・・

このお店、っていうかここのご主人が半端なくすごい人だった。まだ40過ぎだけど、納得いくまで食材を各地へ探しにいくわ、料理は美術家も唸るような骨董の器に盛るわ、料理もパフォーマンスもちょっとその辺りの老舗料亭を凌ぐ。お人柄もとても良く、情熱は表に出るが、嫌味なところが少しもない。すごければすごいほど、私の心が痛んだ・・・。

なので原稿だけは誠意を込めて書いた。

例えば広告の提案をする以上、Twitterなんて、あるいはモバゲーなんて・・・と言って、今世の中の人の多くが夢中になっていることを自分で体験もせずにうっちゃってることが間違っているように、こうして料理店の取材をする以上、ミシュランなんて・・・と目も通さない姿勢は明らかに間違っている。ミシュランが正しいか否かではなく、少なくとも情報としては仕入れておくべきなのだ。私は自分の勉強不足を本当に恥じている。

しかし・・・

改めて思うのは、チェックすべきお店が多すぎること。ミシュランのような専門フード本から京都本、京都特集の雑誌から食べログ、一般ブログなどで取り上げられているお店は数知れず。情報に踊らされず、確かな感触はやっぱり自分で確かめるしかない。しかし懐石料理なんて1万、2万するのが当たり前だから、しがないフリーライターがそうそう実食sign03というわけにもいかない。実はそんなジレンマがあるのも事実。悩ましい仕事であるが、やっぱりお店取材は面白い。

なんか「今」を感じられるんだよね〜

代々続く老舗の店主、長年の修行後に念願のお店を持った人、商品を大ヒットさせた人などなど、毎回話を聞くのがとても新鮮だ。取材されるぐらいだから、今が旬な、注目に値する人やお店が中心だから、コンセプトや思い、哲学などから学ぶところも多いし、実はそこから他の仕事へ応用できるネタも見つかったりする。

ここはひとつ、大いに反省したら、また次の取材に向けてがんばろうと思う。


Macchapafe_2取材のおかげで三十年ぶりぐらいに食べることのできた、祇園辻利の特選抹茶パフェ。

常に長蛇の列で、並ぶ根性もないのでそうそうありつけない。
高校生の頃は、こんなに有り難い物だとは思わなかったよ〜

お店のリニューアルと同時に
お土産用のお茶やお菓子のパッケージが可愛くなって
これはまたまたヒットの予感です・・・・!

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