« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

気になる屋号

店の名前が割と気になる性質である。

元祖ぼたん鍋の「畑かく」さんのご主人は、お店の屋号について、創業者であるおじいさんがヶ畑(地名)の角太郎(カクタロウ)だったから「畑かく」。昔は店の名前なんてそういうもんですよ、とおっしゃっていた。

なるほど、そんなものかもしれない。茶懐石の「辻留」さんも、創業者の次郎からとった、いたってシンプルな名前だ。「たん熊」は創業者、熊三郎のが、修行先のたん栄というお店からとったらしい。京料理の「はり清」は江戸時代の当主、磨屋清七から授かったそうだ。有名な老舗のお店もみな屋号については割と単純だったようだ。きっと屋号に店主の思いや哲学などを盛り込むなどという、そういう発想はまだなかったのかもしれない。

最近の日本料理店も祇園「にしむら」、日本料理「なかむら」とか、奇をてらわない店主の名字が多く、平凡ちゃ平凡だけど、上品な印象で好ましい。一方イタリアンやフレンチは、Santa Maria Novella Tisaneriaとか、Le Vieux Logisとか、読めないわ、一度聞いただけでは覚えられないわ、ここは日本だと言いたくなる。思い入れもあるのだろうが、覚えやすい名前の方が絶対に営業的にもいいと思うのだが・・・。

一方、町を歩いていると、どうも気になる店名が目に飛び込んでくる。

例えば私がよく利用する今出川白川にあるスーパーは、「メルシーマルギン」という。銀閣寺近くにあって、おそらくトレード名っぽくマルギンというのだろう。でも、メルシーってなに!?ベタベタの日本語にフランス語が枕詞のようにつく。この力まかせな洋風屋号(笑)、時々こういう傾向の店名は見かけるので意外と昭和に流行ったスタイルなのかもしれない。

昭和な感じで言うと、グリル「富久屋」とか、ビフテキ「スケロク」とか、京極スタンドとか、歴史ある京都ならではのレトロなひびきの店名はいいね〜

北大路のスポーツ用品店に「リスボン」というのもある。テニス用品が専門のようだが、なんでテニス×ポルトガルなんだろうと、通る度に考えてしまう。もうつぶれてしまったが、クリーニング屋で「ボニータ」というのもあった。クリーニングさんのイメージとはほど遠い、哀愁を帯びた名前・・・。一体どんな想いが込められていたのだろうか・・・。「シーダー21」っていうスーパーも、なんか正義の味方みたいでおよそターゲット層を無視している感じがする。

このように掘り出しものの笑える店名は結構ある。
皆さんも、近所のお店、チェックしてみませんかsmile

| | コメント (0) | トラックバック (0)

癒やし系国王

いや〜、思いもかけぬ華やかな嵐のようでありましたtyphoon

昨日お帰りになったブータン国王夫妻のこと(フルネームがなかなか覚えられない)。訪れる地、訪れる地で国王夫妻の様子がつぶさに新聞やテレビに映し出され、おっかけまで現れたというから、この人気はただごとではない。

かつてダイアナ妃が来日した時も大変な話題を呼んだが、それはモデルのような容姿の上に、頻繁にメディアに登場して世界が注目する人だったということが大きい。しかしブータンの国王って、来日されるまで一体どれくらいの人が顔を知っていただろう。それ以前に

ブータンってどこ!?

てな状態だったのに、若い奥様と訪れるや否や、日本国民のお熱の上げようといったら・・・。毎日ニュースでその行動が取り上げられるし、ワイドショーでは「ブータン国王夫妻の魅力に迫る」というテーマで、人物像や業績を紹介していたりする。

確かに、被災地を訪れたり、国会で演説したり、常に笑顔を絶やさないWarm&Friendlyな人柄。国王は背が高く男前だし(ちょっと昔のアントニオ猪木を可愛くトレースしたみたい)、話もとても上手だ。奥さんは若く美しく、だけどユニクロで買い物なんかして気さく。ぱっと見いは、ミス○○に選ばれたきれいな女子大生という印象だ。

ひとつは顔つきが日本人にとってもよく似ていて、親近感が持てるというのがあるだろう。金髪で青い目、そびえ立つ鼻をしたお方となると、どうしても「ガイジンだし〜」みたいな。遠い国のプリンス&プリンセスという感は否めない。その点ワンチュク国王夫妻は、隣のお兄さん&お姉さん的王様なのだ。

そして国民は、あーゆー国王に治めてもらいたい願望に包まれるのである。イギリス王室の方には決してそんな気持ちは抱かないが、自分達とよく似た顔の隣のお兄さん的王様にはそんな願望もつい抱いてしまうのだろう。世の中を見渡せば混沌とした情勢が続くばかり、誰がなってぱっとしない首相や政治家達にうんざりしている毎日。この際ややこしい話は置いといて、ちょっと現実逃避もしたろか〜up

やさしい王様やお姫様のもと、国の人々はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたしheart04

そんなおとぎ話的ハッピーエンドに導かれたいのではないだろうか・・・。国民総幸福量「GNH」を指標とするという国だから、余計平和なイメージを抱かせる。震災に、円高に、大雨に、タイの日本工場被害に・・・次々と試練に見舞われる民衆達にって、ワンチュク国王夫妻の温かな笑顔は束の間ささやかな夢となった。

ま、実際はそんなハッピーなだけの国だけでは決してないわけで、国が変わればそれぞれいろいろと事情はあるでしょうが・・・。

しかしこれを機に日本とブータンが急接近したような気がする。ブータンブームに火がつき、私のお友達Tちゃんが務めるブータン・エアラインもさぞ日本人旅行客で賑わうのではないかと思う。私もぜひ行ってみたい!

よ〜し、「いつかはクラウン」
じゃないけど、
いつかはブータンsign01

ちなみに渓谷を縫って舞い降りるブータンの空港は、めっちゃコワイらしいshock
高所恐怖症で飛行機嫌い(sign02)な私には、これこそ試練かもしれない・・・。

1111201_2


| | コメント (2) | トラックバック (0)

酒飲みの救世主

嘔吐、胸焼け、頭痛・・・・
いく度となく見舞われた、あの恐ろしい記憶・・・。
お酒好きな人なら一度ならず経験したであろう二日酔い。その度に、もう二度と飲むまいと誓うのだが、不思議なことに翌日になるとあの苦しみの記憶が遠のき、また手を出してしまう。

出産時に陣痛に苦しんだ妊婦さんが、苦痛だった記憶を和らげる物質を自己分泌すると聞いたことがあるが、そういうような物質が二日酔いの時にも出ているのではないだろうか。ひとつの生命を産み落とすという、偉大な作業と一緒にされるのは誠に失礼な話かもしれないが・・・。

ぐらい、忘れてしまうんだよね〜

空腹でお酒を飲まない、
飲む前に牛乳を胃に流し込む、
お酒の合間に水を飲むなどなど、

いろいろ試してみたが、大した効果はなかった。やはり飲み過ぎると翌日は頭朦朧、世界が回っている・・・・。

だったら飲み過ぎなければいいじゃないか。

要はそれだけの話なのだが、それができないところに人生の苦悩と奥深さがあるのだ。

・・・・sign02

ところがそんな迷える子羊も、今は食品メーカーのハウスさんに手を合わせたい気分・・・heart04

Ukon2_convert_20111119173313


ご存じのヒット商品、飲み会のお供「ウコンの力」。肝機能を高めてくれるウコンを飲みやすい飲料にしてある。特に「ウコンの力 スーパー」は威力倍増で、少々飲み過ぎたって翌日はへっちゃらだ。いや〜、頼もしい存在です!飲み会やごはん食べでついつい飲み過ぎそうな時は、コンビニで買ってさっと飲めばいいからとってもお手軽だ。ウコンが二日酔いにいいって発見した人、えらいな〜

おかげで元気にお酒を飲む毎日smile

次に目指しているのは、ワイン飲みの私にとって「酸化防止剤」抜きの美味しいワインを手に入れること。酸化防止剤は劣化を防ぎ、風味を保つため、たいていのワインに入っている。しかしこれがなかなかクセもので、添加物だし体によくないのはもちろんのこと、さらに肝臓というのはこの酸化防止剤から分解し始めるという。だから酸化防止剤を分解してからアルコール分解へ進むので、自ずと時間がかかるのだ。

これも二日酔いを誘因する。

酸化防止剤を含まないワインも出ているが、ジュースみたいでかなり旨味に欠ける。日本の優秀な酒造メーカーがいつか、開発してくれるだろうと期待しているのだが・・・・。

あぁ、酒飲みの悩みはまだまだ尽きない・・・(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

弘道館にて

P1010024_convert_20111114213404
P1010021_convert_20111114213343
P1010012_convert_20111114213234
P1010018_convert_20111114213258

御所の西側、KBS京都にほど近いところにある弘道館。
ここは江戸時代の儒教学者、皆川淇園が創設した学問所だったところ。バブル崩壊を機にあやうくマンションになりそうだったところ、京菓子司「老松」太田社長が勇気ある大英断をして買い取り、今はいろんな文化の発信地となっている、隠れ名所です。

いまいち地元では盛り上がらなかった国民文化祭ですが、弘道館ではその一環としてまちかどミュージアムとして、若冲の絵をテーマにした老松さんの京菓子の展示が行われていました。

ここはすごく素敵なところで、それはそれは趣深い庭と広い和室、茶室が2室あって、時々ギャラリーとしても活躍している。門構えを前にするととても一見さんは入れそうにないところなんだけど、実は一般の人もお茶できて、庭を眺めながらいくらでもゆっくりできるという、知られざる京のオアシスなのです。

実は私はここで行われていた「お茶会はじめ」という、茶道の基本の基本を教えてくれる講座に通っていた。月一回という私などのような職業にとってはうれしいペースの講座で、お茶に興味があってもいきなり茶道!というのははばかられるけど、初心者大歓迎のお気軽講座だったので私のようながさつな人間でも気負わず参加できたのだ。しかも茶人でもあり、お茶目な紳士でもある老松・太田社長さんの話がとても面白く、堅苦しい思いをせずに全5回があっという間に終わってしまったのでした。

講座修了後、なんとなく淋しいので、この日もイベント開催とあって一緒に通っていたカメラマンのTちゃんと訪れたのだ。

この展示の期間も、宣伝不足なのか、入りにくいのか、入場者は一日平均3人とかだったらしい。わいわい人が訪れる観光地より、よっぽど京都を堪能できる場所なのに・・・。こういう場所こそ穴場だが、お気に入りの場所もどんどん観光客に占拠される今、人に知らせたくないというのも正直なところ(笑)

でも弘道館をサポートするためには、どんどん人が訪れて、お金を落としていっていただきたい。
有斐斎 弘道館は室町上長者町通西入ル北側です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アリとキリギリス

ここのところ不穏な情勢のヨーロッパ。
ご存じのようにユーロ圏ののギリシャ、イタリアなどの債務危機が、世界経済にドミノ倒しのような負のスパイラルを巻き起こすかもしれず(もう秒読み!?)、一体どうなっちゃうんだろう・・・と、ヨーロッパからは遠く離れた世界の片隅で生きる私のような人間でもなんか、や〜な感じがしてくる。

若い頃、ヨーロッパの人達が、1ヶ月とかバカンスを取って優雅に過ごすスタイルに憧れたものだ。いつか自分もあのようになるんだと勝手に思い込んでいたが、未だそんな気配すらない。フリーという立場というのは、なってみてよくわかったことだが、自由という意味では決してなく、サポートフリーのこと。何の後ろ盾も、保証もないという意味のフリーで、そういう状態なものだからバカンスどころか、3日の休みを取るのも勇気がいるのである。

ギリシャのことをアリとキリギリスに例えて、キリギリシャなんて揶揄されてるけど、いよいよシエスタやバカンスどころじゃないよね〜 偉大な歴史遺産にあぐらかきすぎたためか、あんまり暢気だから国の破綻、ひいては世界経済の危機を招いてえらいこっちゃ・・・。だけど日本も国債はギリシャどころじゃないんだから、一生懸命働いているアリなのに「なんで!?」って内心思ってはいるけどね〜


Dsc_0013_convert_20111111185353

で、突然ですが、こちらは西大路七条西入ルにある、とんかつ処「勝裕」さんのロースかつ膳。サクサク、ジューシー、ロースカツだけどびっくりするほど胃にもたれません。こちらのお店は知る人ぞ知る、京都では数少ないとんかつの名店。フードコラムニストの門上武司さんも関西で3本の指に入る、っつ〜んでTVの「ごきげんブランニュー」で最後の晩餐に取り上げられて、しかも3つのとんかつ中で赤井さんがこれを選んだという。おかげでオンエア後はすごい行列だったそうな・・・

ギリシャ破綻の話から、なぜとんかつへと飛ぶかというと、とんかつ処「勝裕」のご夫婦を見ているとアリとキリギリスの、アリの美徳を感じてしまうのですね〜。

朝は早くからお昼の仕込み、3時に終えてしばらく休んだら今度は5時から夜の営業に備えて再始動。奥さんは家事もして、子育てもして、お店の手伝いもして、一日中働き通し。お休みは週にたった一度の木曜日、あとは数日の正月休みがあるだけ。平日が休みだと子どもや友人と一緒にレジャーというわけにもいかない。だから年に1、2回、定休日が祝日と重なる日にはもう大変!何週間も前からバーベキューなどの計画をして楽しみにしているのだそう。

バカンスどころやない人は世の中にたくさんいるのだ・・・。

といって、休みを増やそうとか、店を人に任せて早くラクしようとか、そいういうところがさらさらない。30代の同級生ご夫婦は2人とも笑顔が爽やかで、腰が低く、涙が出そうなくらい働き者。私は取材に伺って、無欲で働く日本人の美徳のようなものを感じてしまったのですね〜

バカンスにも憧れるけど、日本人はもうこのスタイルでいいんじゃないかって思う。この国からはジョブスやビートルズのような人は絶対現れないと思うが、みんながまじめに一生懸命働いて、騙しもせず、大風呂敷も広げず、身の程を知ってコツコツがんばってる人がたくさんいるから価値があるんじゃないだろうか。そういう姿が、結局日本人として一番カッコイイように思う。

そんな人達が報われない社会や国であってはいけない。

アリがキリギリスをまねても、ダサいだけ。アリはアリらしくやっていこう、美味しいとんかつをかみしめながら、そう思ったのでした・・・heart04

| | コメント (0) | トラックバック (0)

P1010015_convert_20111108191557

岡崎の辺りって、閑静な町並みが続く散歩にももってこいの観光地なのだけど、いかんせんちょっと立ち寄ってお茶が飲める気の利いた店がない。菓子&カフェ「Cheka」さんはそんな界隈にできたオアシスのようなお店だ。動物園の北側、1Fで若きご主人(といっても若い、実はこの方マエダコーヒーのケーキを作っておられた)がお菓子を作っていて、喫茶スペースの2Fで奥様がお茶を淹れてくれる。

このお店、とてもセンスがいい。

特に2Fのカフェスペースへ上がると、どこか別の国に来たような独特の情緒があって、このお店自体が確かな一つの世界を物語っている。アンティークの家具を中心に一つのトーンでまとめられた空間は、どの角度から眺めても、隅々のディテールをとっても、店主の妥協のない美学のようなものが感じられるのだが、何だろう、この整然とした心地よさは・・・

そうだ!
ここにはプラスチックなどの人工的なものが一つもない。

塗り壁、木の窓枠、アンティークの家具やアイアンのお膳、茶釜台(?)などなど、20畳ほどの店内にあるものは温もりや質感のあるものばかり。一つひとつが違和感なくきちんと風景に収まっているから、不協和音が少しも感じられない。

心地よさの理由が解けた・・・heart04

例えば森があって、小川が流れていて、自然の中にひとつ、青いビニールシートがあるだけで、ペットボトルが捨てられているだけで、ものすごく違和感があり、風景全体がものすごく醜くなってしまう。それくらい、自然なものと人工的なものを一緒にしてしまうと不協和音が生じて、心を波立たせる。

常々そういう風に感じていたが、といって普段の生活で人工的なものを排除するわけにもいかない。木の床に木の家具を置いていても、電化製品はあるわ、プラスチックのゴミ箱はあるわ、パソコンの画面が光を放っているわ、部屋はまったく雑音だらけ。

Chekaのような空間にいると、普段私達は、知らず知らずにそういう不協和音に晒され、小さなストレスをため込んでいるのかもしれないと思った。

いっそのこと人工的なもので統一した部屋で暮らそうか・・・
いやいやそんな味気ない空間ではまた、別の意味で心を病みそうだ。

さてはしばしば、心安らげる空間でお茶を一杯・・・

P1010017_convert_20111108201819
なんとこれはティラミス。

ここのお菓子はみな愛嬌があって、
お菓子好きではない私もそそられる
何かがある・・・!


| | コメント (2) | トラックバック (0)

取材ときどき反省

今しがた、「ミシュラン 京都 大阪 神戸 奈良2012」が届いた。

ミシュランなんて・・・とどこか偏見を持って手にとらなかった私だったが、昨日アマゾンで注文したのだ。というのもちょっとヘコむ出来事があり、反省の意味もあって仕事から帰宅後速注文した。

実は昨日、ある料理店の取材へ行ったんだけど、勉強不足と準備不足で(言い訳だが時間もなかった)、取材に訪れるまでその店の評判を本当の意味で知らなかった。つまり、私にとって完全に盲点のお店だったのだ。ご夫婦二人でやってらしているお店で、玄関に入るとお花が飾ってあったので、「1周年記念か何かですか?」と聞いたら、「いえ、ミシュランの☆が2つになったお祝いで・・・」と奥様。

お話するうちに打ち解け、後でその時の会話を振り返って奥様が素直にこう切り出された。
「ウチはもう6年やってるんですが、さっき1周年記念ですか?って言われてすごいショックだったんです。もしかしてプロのライターさんじゃないんですか?」って。

返す言葉もなく、汗がドッと吹き出し、「勉強不足ですみませんsweat01」と平謝りした私。お店の方にしたら、ミシュランの2ッ星も取っているような店を知らんとはなんたるこっちゃという思いだっただろう。私はフード・ライターではないけれど、お店側にしたらそんなことは関係ない。取材に赴く以上は、きちんと情報を得たり準備したりしなくては・・・と深く反省したのである。

実際ナメてたと思う・・・。

取り上げる媒体はいかにも京都のガイドブックって言う感じだったし、コーナーも京料理がテーマのありふれた企画。1ページぶち抜きとかじゃなく、コーナーのうちのひとつ。そしてだいたいこのお店が日本料理店というのにマンションの1Fにあったことも、私の中でテンションを下げた要因になった。

ところが・・・

このお店、っていうかここのご主人が半端なくすごい人だった。まだ40過ぎだけど、納得いくまで食材を各地へ探しにいくわ、料理は美術家も唸るような骨董の器に盛るわ、料理もパフォーマンスもちょっとその辺りの老舗料亭を凌ぐ。お人柄もとても良く、情熱は表に出るが、嫌味なところが少しもない。すごければすごいほど、私の心が痛んだ・・・。

なので原稿だけは誠意を込めて書いた。

例えば広告の提案をする以上、Twitterなんて、あるいはモバゲーなんて・・・と言って、今世の中の人の多くが夢中になっていることを自分で体験もせずにうっちゃってることが間違っているように、こうして料理店の取材をする以上、ミシュランなんて・・・と目も通さない姿勢は明らかに間違っている。ミシュランが正しいか否かではなく、少なくとも情報としては仕入れておくべきなのだ。私は自分の勉強不足を本当に恥じている。

しかし・・・

改めて思うのは、チェックすべきお店が多すぎること。ミシュランのような専門フード本から京都本、京都特集の雑誌から食べログ、一般ブログなどで取り上げられているお店は数知れず。情報に踊らされず、確かな感触はやっぱり自分で確かめるしかない。しかし懐石料理なんて1万、2万するのが当たり前だから、しがないフリーライターがそうそう実食sign03というわけにもいかない。実はそんなジレンマがあるのも事実。悩ましい仕事であるが、やっぱりお店取材は面白い。

なんか「今」を感じられるんだよね〜

代々続く老舗の店主、長年の修行後に念願のお店を持った人、商品を大ヒットさせた人などなど、毎回話を聞くのがとても新鮮だ。取材されるぐらいだから、今が旬な、注目に値する人やお店が中心だから、コンセプトや思い、哲学などから学ぶところも多いし、実はそこから他の仕事へ応用できるネタも見つかったりする。

ここはひとつ、大いに反省したら、また次の取材に向けてがんばろうと思う。


Macchapafe_2取材のおかげで三十年ぶりぐらいに食べることのできた、祇園辻利の特選抹茶パフェ。

常に長蛇の列で、並ぶ根性もないのでそうそうありつけない。
高校生の頃は、こんなに有り難い物だとは思わなかったよ〜

お店のリニューアルと同時に
お土産用のお茶やお菓子のパッケージが可愛くなって
これはまたまたヒットの予感です・・・・!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »