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行きつけの薬局

馴染みのバルとか、馴染みの和食屋、なんて言うとカッコイイけど、

馴染みの薬局というのはいかがなものか・・・

この頃マツキヨとか、ドラッグストアに押されて、家族経営しているような町の小さな薬局も随分存在感を失っているように思われる。しかし病院の薬は院外で調剤するというしくみになってから、調剤薬局という形で病院のそばに店を構える町の薬局というのも増えた。

普通そうだと思うのだが、今までかかった調剤薬局でも、処方箋シートをカウンターで手渡すと、しばらくすると薬剤師らしき若い従業員がクスリを盆に載せて、説明、会計をするというごく事務的な流れである。そもそも、それ以上の会話や接触も求めていない。

私が今年から通っている院外薬局は、市販の薬も多彩に取り揃えている調剤薬局だったが、当然事務的な院外薬局だと思っていた。

あれ!?

と思ったのは2回目に行った時。

初めてお薬をもらいに行った時、ついでに花粉に効くらしいイオンスプレーの薬はおいてないかと尋ねてみた。ネットで見かけたのを思い出したのだ。

「さぁ・・・、すいません、そのような薬は取り扱っていません」

鼻炎の薬を調合してくれたカウンターのまじめそうな若い男性薬剤師は、とっても丁寧な接客で好感が持てる。その人がいかにも申し訳なさそうに答えた。「あ、だったらいいんです」と、特に気にもせずさっさと私は店を出たのである。

2回目にまたお薬をもらいにいった時、私の顔を見るなりこの間の薬剤師が走り出てきて、「前に尋ねられていたのは、こ、これですね」と、私が尋ねたイオンスプレーの説明コピーを差し出してくるではないか。

は!?

私は尋ねたことも忘れていたので、差し出された紙を見て一瞬ぽかんとしてしまったが、「あ、あれね・・・」と、にわかに思い出して薬剤師の顔を改めて見て前回のシーンをたぐりよせた。

お客のニーズに答えられなかったことに、薬剤師としての胸が痛んだのだろうか。あれからリサーチしてくれたらしく、コピーを見せながら「これはネット上でしか販売されていないんですよ」といつものソフトな語り口で説明してくれた。

「まぁ・・・、わざわざ、ありがとう!」

調剤薬局というところで予期せぬサービス精神に触れ、私は少々感動していた。若ければここで恋など芽生えるかもしれないが、息子ぐらいの年齢の七三分けのオトコに残念ながらときめくはずもなく(笑)、私はその熱意だけをしかと受け止めて店を出た。

「やるじゃん」

薬局もカスタマーサービスが、生き残りのカギと考えているのか。一歩突っ込んだサービスに私も客として、よその店で浮気しないゾと心に誓った。

最近はアレルギー性鼻炎の薬のほかに、入眠剤を処方してもらったり、滋養強壮ドリンクを買ったり、アリナミンEXを買ったりしていると

「お疲れなんですね~」

会計をしながら若い薬剤師は、健康ひとことアドバイスをごく謙虚に語りながら思いやりあるまなざしを私に向けてくれる。

なんだか馴染みになるほどに私生活を暴露しているようで、ちょっと恥ずかしいような・・・、

行きつけの薬局っていかがなものか、ふと考える今日この頃でした。

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