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時代の流れ

今日も打ち合わせの席で話題が出たのが、河原町四条の阪急百貨店の閉鎖。

昨日飛び込んできたこのニュース、地元の人間にとっては結構ショッキングだったと思う。河原町阪急と高島屋、四条大丸と言えば、賀茂川や御所のようにそこにあってあたりまえの京都のスポットであり日常だった。

そうはいっても、私だって最後に河原町阪急に行ったのはいつだったか。もう既に日常ではなくなって久しい。若い頃はショッピングの拠点であり、憧れの百貨店だったというのに、今買い物をしようというと河原町阪急はまず発想にない。だいたい河原町四条へお買い物へ行くということがなくなってきたし、京都駅に伊勢丹やビックカメラが出来て以降は繁華街も移り変わっているようだ。

売り上げはピーク時の1/3以下にまで落ち込んだと新聞に書いてあった。厳しい、厳しいと言われている百貨店業界だが、この数字を聞いて本当に厳しいんだなと実感した。お休みの日に家族で百貨店に出掛けたり、何かあれば百貨店で買い物をするという習慣はもう完全に過去のものになりつつある。そういう時代は終わったのである。

広告業界でも同じようなことが言える。

マスメディアの王様であったTVのCMがなかなか売れなくなり、以前ほどの影響力も与えなくなってきた(ま、TVだけじゃなくマス全体に言えるんですが)。かつて広告業界が華やかかりし頃は、CMがものすごい力を持っていて、何か新商品が出てスポットが打たれる度にそれはすぐ認知され、庶民の購買意欲を大きく動かしたものだ。シーズン毎の化粧品メーカーのCMなんて、商品からモデルから歌から、それはそれは話題になったものだ。TV-CMが確実に一時代の文化を担っていたのだが、そういう時代はもう過去の話なのである。

なぜか?

家族が揃ってお茶の間でTVを観ていた時代が終わったからである。娯楽はTVだけでなく、ネットもあるし、DVDもあるし、ケイタイやゲームもあるし・・・。みんなが一緒にお茶の間でTVを観ていた時間も、今は働いている人もいれば、塾に行ってる人もいる。だいたい家族が家に居ても、それぞれ自分の部屋で好きなことしていることもあるし。だから昔のようにメッセージが届かないのだ。

そしていくらTV-CMを打ったところで、みんなネットでその商品の評判なり、性能なりを確かめ、比較検討してから購入する。いいことしか言わないCMなんて、誰も信用していない。

買い物がもう百貨店だけではないように、広告もマスメディアだけではないのだ。どちらもなくなりはしないだろうが、どんどん存在感や影響力は小さくなっていくのだろう。なんだか心許ない気がするが、時代の流れというのはそういうものである。

そういえば、今一緒に仕事をしている人の家にはTVがないのだそう。

引っ越した時に思い切って処分したんだけど、今は本当によかったと思う。あれが諸悪の根源だったとその人は言っていた。何の諸悪の根源だったのかは聞かなかったが、なんとなくわかる気もする。こういう人もひょっとしてこれからはもっと増えるのかも知れない。ネットがあれば必要な情報は手に入るし、ある程度楽しめるし、TV-CMを語る以前にTV自体の存在感が問われているのかもしれない。

百貨店も、マスメディアも、なんとなく危うい存在になりつつあるが、何かが淘汰されれば何か新しいものもまた生まれてくる。大事なのは終わった時代にいつまでも執着するのではなく、現実をちゃんと見つめて切り替えることなのかもしれない。振り返っていては前には進めないのだ。

それにしても河原町阪急の跡地には、何ができるのかな〜??


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