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カワイイ人

怒濤のような3週間が過ぎ、ようやく一段落。いつの間にかラジオからクリスマスソングが流れている。なんともうすぐComing Christmasではないか・・・。

この間私は仕事やらプライベートやらでとにかく忙しかったのだが、とにかく毎日違う人と会っていたような気がする。仕事柄、初めて会う人もたくさんいる。私くらいの年になると、組むスタッフも最近は年下が多くなってきた。そんな彼ら彼女らと仕事をすると、カワイイ!と思う瞬間がある。

ある仕事を通して知り合った編集者の若い女子もそうだ。
この方、可愛い感じのぽわ〜んとした雰囲気の癒し系女子で、段取りが悪かったり、取材先間違えたり、正直言って最初はちょっと印象が良くなかったのだが、ふとしたことでカワイイやっちゃ〜と思うようになってしまった(笑)

ある日取材先への移動途中で昼食を摂ることになった。時間がなかったのでカメラマン、モデルらと4人でショッピングセンターのEAT INへ。こんな時手早く食べれるのはやっぱりカレー。カメラマンとモデルはビピンパをオーダーしてテーブルに着くと、最後にやってきた編集女子。彼女は私と同じくカレーにしたのだが、そのカレーにはゴロゴロと鶏の唐揚げが載っかっている。

お〜っっ!

一瞬みんなそのボリュームたっぷりな唐揚げカレーに息を飲む・・・。エビフライ、トンカツまでは見たことあるのでアリかなって気がするが、唐揚げって・・・その意外性のみならず、お嬢様っぽい雰囲気を裏切る選択になんか私は笑えてきた。聞けば

鶏が大好き

なんだそうだ。私も鶏大好きだが、さすがにカレー&唐揚げは胸焼けしそうなのでできれば別々で食したい。しかし一向に構うことのなく美味しそうに食べる編集女子。

「そういえばさ〜、Sちゃんいっつも会社の横の焼き鳥一番で飲んでるよね〜」

同じビルに事務所を持つカメラマンが鋭く指摘する。“いっつも”という言葉に私も反応してしまう。「はい、好きなんですぅ〜」と唐揚げをもぐもぐ食べながら微笑むSさん。編集者の夜は遅い。夜な夜な焼き鳥一番のねぎまやらつくねやらを食べながらお酒を飲んでる彼女の姿を想像すると、あまり良くなかった第一印象など跡形もなく消え去り、妙に親近感が湧いてきた・・・。

あまりに美味しそうに食べるその顔を見て、私は美味しい焼き鳥屋を紹介し、今度また飲みましょうって話になった。酒飲み系女子にはすぐに心を開いてしまうアタシ(笑)しかしこうして夜な夜な焼鳥屋で自家発電しつつがんばっている女子にはエールを送りたくなっちゃうのだwink

そういえばクライアント先のNさんも相当カワイかった・・・(笑)

かった、というのは残念ながら家業を継ぐということで、つい最近退職してしまったからだ。Nさんもまだ26、7だと思うのだが、こんなに汚れを知らない男がイマドキいるだろうかという貴重な人だった。

私が初めて会った時はまだ大学を卒業したて。初々しい顔はまだ少年そのもの。取材先に同行した時、道々話したことをよく覚えている。お母さんが毎朝お弁当を作ってくれるという話から「家族のことを一番に考えてくれる、すごくやさしいお母さんなんです」と、社会人になった男子が何のてらいもなく話す姿にある意味私は衝撃を受けた・・・。

ここまで面と向かって素直に話されたら、バカにしたい気持ちも湧いてこないものである。なんだか久しぶりに会った親戚のコの話を聞く、いとこのお姉さんのような気持ちだった。そんななんの汚れもなく手垢もついていない彼と、昨年再び一緒に仕事に関わるようになった。数年ぶりのNさんはこれが少しは大人っぽくなっているのだが、それでもまるで清浄な空気だけを吸ってすくすくと成長したような感じだった。

言われたことはすぐ動くし、隅々まできっちり責任を持つまじめな仕事ぶり。上司の言うことは素直に聞くし、私達への指示も的確だ。顔つきこそ少々精悍になったが、少しムダバナシをするとその素直さや可愛げが露わになる・・・。ちょうど鳴門の取材企画があり、その内容を詰めていた打ち合わせの時、妙に会話が噛み合わなくなったことがある。

私:「それじゃ、なるはやで連絡しますので」
Nさん:「な、なるはや・・・それはどの部分でしょうか?」
私:「は・・・!?」

周りの人間もぽかんとしてしまった。実はNさんは、なるべくはやくのショートワード「なるはや」という言葉を知らなかったらしい(笑)。鳴門の取材企画だったので「なるはや」とは鳴門にある地名かと思ってどの部分を指すのか探し始めたのである。後で真っ赤になって照れ笑いする姿もまたカワイイ^^

しかしこんなにピュアで大丈夫なのだろうか・・・

ある意味草原に放り出された子鹿のような危うさを感じてしまう。家業は建設業だというが、彼は談合やら地上げやらという言葉にどうも馴染みそうもない。

編集者のSさんも、クライアント先のNさんも、2人ともカワイイ人だが、ちょっと意味が違う。同じ年ぐらいでも焼鳥屋で夜な夜な一杯やってるSさんの方が、ずいぶん逞しく思える。そういう逞しさが味わいあるキャラになってるように思った。

ここはひとつ、唐揚げカレー食べるぐらいの肝っ玉と胃腸に、軍配を上げたい。

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