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懐かしい人

ある日花屋のYちゃんからメールが来た。

今、Aクンがお店に来てくれてたんで、写メール送るわ〜♪

というメッセージと共に来た写メを見ると、店の屋外らしきところに佇む1人のオトコ。若いのか若くないのか、少し照れくさそうに映っているいかにも草食系というその姿に、私は全く見覚えがない。

だ、誰・・・!?

1分ほど眺めてみたが、思い当たる節はない。Aクンというごく平凡な名字にももちろんピンとこなかった。これは、Yちゃんがてっきり誰か他の友達と勘違いしているんだと思った。

だれ〜?Aクンって。私は知らんで〜

と返信すると、5分もたたないうちにすぐまたメールが返ってきた。

大学時代のAクンや〜ん!

へ!?

それでも思い出すまでには少しの間があった。

え〜!?あのAクン??知ってる、知ってる!
ってゆーか、チラリとつき合ったこともある人である。まがりなりにもそんな人を「知らん」の一言で切り捨ててしまった自分を後悔した・・・。しかしそれも後の祭り。あわててメールをしたものの、Yちゃんからはこんなメールが帰ってきた。

自信満々やったのに、ねねのアホ!ゆーて帰っていかはったで〜

アタシってひど〜〜〜〜いshock

わ〜、懐かしい!なんて話も盛り上がるかもしれないと思ってわざわざ写メ撮って送ってくれたのに、「知らん」と一蹴したメールが返って来た時のその場の空気・・・。想像するだけで恐ろしいshock割と繊細な人だったので、きっと傷ついて帰ったに違いない・・・。

しかし言い訳がましいようだが、その写メ、ゼンゼン当時のイメージとは違っていたのだ。背の高い人なのに、わずかマッチ箱ほどのケータイの画面に映っているAクンの姿は、失礼だがミョーに小柄で貧弱で、華やかだった印象もまるでない地味ぃ〜な雰囲気だったのだ。

聞くところによると現在は教師をしているらしく、それでマジメ〜な感じが身に付いていて雰囲気が変わってしまっていたのかもしれない(またまた言い訳がましいようだが)。歳月というのは単に年月が積み重なるだけでなく、環境や職業などですっかりその人のイメージまでを変えてしまうようだ。

ずっとご無沙汰している昔の友人知人に、そう簡単に写メなど送るものではない。と、この時私は深く心に留めた(笑)。

ずっとご無沙汰しているといえば、先日10数年ぶりに元同僚に会った。代理店から地方の放送局へ転職した男子Tクン。仕事で大阪へ出てきたとのことで、突然連絡があって当時の上司も誘って半日を過ごした。

多少後頭部が薄くなっていたが(笑)、こちらは久しぶりだったがそうイメチェンしたようには思わなかった。しゃべるともっと変わっていなくて、強いて言えばすっかり落ち着いた感が漂っていたことぐらいだろうか。

当時のTクンは反体制的というか、学生時代からかなり思想的にこだわりをお持ちだった(笑)。なので会社のみんなでバーベキューやらお花見やらに行くと、ふざけて火炎瓶を作ったり、酔っぱらって学生運動家のような演説をしたり、穏やかな反面、かなり危険な香りも持ち合わせている人だった。とにかく私の周囲ではこれまであまり見かけたことのない人種で、どういう人生を送るんだろうと思っていたものだ・・・。

しかし大人になるというのはこういうことだろうか・・・。

そんなTクンも、今や民放キー局の系列放送局で働く立派なサラリーマンで、結婚して1児をもうけ、まるで健全な市民生活を送っている。その日集まった3人の中でも最も体制的な暮らしぶりだったと思う・・・。

えへへ・・・

そう指摘すると、笑ってたけど。
でも「報道やドキュメンタリーを制作する今の仕事がすごく楽しい」と言ってはにかんでいた顔が印象的だった。当時のTクンから仕事が楽しいという言葉など一言も聞いた覚えがなかったので、「あぁ、いるべき場所にいるんだな〜と」こちらまでうれしくなった。

次また会えるのは何年先になるだろうか・・・。

それにしても同じ時期に一緒に仕事をした仲間として久しぶりに会って、お互いの変わったところも、変わらないところも、感じ合えるというのはなかなか素敵なことだった。これから先も、どんな風に変わったり、変わらなかったりするのかな・・・楽しみである。

ま、懐かしくなっても、安易に写メなどを送ったりはしないけどね(笑)


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