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忘れていたありがとう

デザイン事務所で仕事をしていると、携帯が鳴った。
最近よく仕事をいただくクライアントからの急な仕事の依頼だった。

「あの〜、お仕事をお願いしたいんですが・・・」
「はい」
「実は来週・・・」

とカンバセーションが続いた。
内容を確認して、メールでも資料が送られてくるということなので、段取りなども了解して電話を切った。切った後でなんとなく違和感のような、なんとなく何か言い忘れたような・・・後味の悪さが残った。
帰りの車の中でそれに思いついて、ハッとした。

忘れていたのは「ありがとうございます」という言葉。

まずお仕事をお願いしたいと言われた時に、例え今忙しかろうが、別の企画で頭がいっぱいであろうが、まず「お声をかけて下さってありがとうございます」という気持ちを表すべきなのだ。会社という看板もなければ、上司というサポートもない私のようなフリーな流れ者は、特にわざわざ指名して下さる相手先があって仕事が成り立つ。

小さい仕事でも、大きな仕事でも、
この謙虚な気持ちは絶対に忘れてはいけないと思っている。

本当のところはGive&Take、という関係なのかもしれない。自分よりずっと若い担当者もいっぱいいて、丸投げされることも多々ある。でもやっぱり彼ら/彼女らから私は仕事をいただいており、彼ら/彼女らを通して評価やらギャラをいただいているのだから、そこんとこは忘れてはいけないのである。

それは単に使うもの、使われるもの、という立場や金銭的なものだけではなく、仕事にも影響すると思う。謙虚な気持ちがあってこそ、私達のような仕事の場合、彼ら/彼女らに求められるニーズに応えるためにどうしたらいいかという、アイデアや知恵につながっていくのだ。自分の姿勢に謙虚さが失われるということは、仕事そのものにも危険信号を灯す。

すぐ図に乗るタイプなので、こうして日々律しているのである。

返ってメールをチェックすると、先程仕事を依頼してこられた担当者から私が希望していた資料が届いていない。

ったく〜!しっかりせ〜よ〜

と毒づいてはみるものの、返信メールではまず、
「メール、ありがとうございます」で始まり、用件を書いた後でさり気なく、しかも相手の失念を責めないカタチで希望資料を要求。相手の顔が見えないメールだからこそ配慮する。

本当に仕事って人間関係である。
「謙虚で、縁の下の力持ち」をテーマに、ま、時々、縁ごと持ち上げてる場合もありますが、日々修行しております・・・。

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