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ビミョーに違う

なんかここのところ、急にあったかくなって、昼間は初夏のような陽射し。徐々に気温が上がって春を迎えるのではく、この間まで寒かったのに突然暖かくなって、なんだか季節の変わり目がだんだんスピード化していて情緒が感じられない。こんな暖かさだと、桜も一斉に開きそうだ。

桜で思い出したが、今日桜餅についての文章を書いていて初めて知ったのだが、桜餅は関東と関西では違うらしい。

関西は(つーか、それしか知らないんだけど)、もちもちっとしたおはぎのような生地で(正確には蒸した餅米を乾燥させて荒く砕いたもの、道明寺粉という)こしあんを包んで、塩漬けした桜の葉でしっかりくるんだ、表面はとしっとりしたお餅だ。

一方関東で桜餅といえば、クレープのような桜色した小麦粉の薄皮であんこをそっとくるんだもの。桜の葉で包まれているが、さらっとした表面だ。関西で言う羽二重餅のような感じで、カタチも羽二重風やらふくさ包みなどいろいろある。関西風桜餅はその原材料から「道明寺」と関東では言われているそう。

桜餅=つぶつぶ餅の香り良い葉にくるまれたものがユニバーサルだと思っていたが、うん十年生きてきてそれは完全に「関西ローカル」だったとは・・・なかなか衝撃的な出来事だった。

しかし関西と関東では味や食べ物がこんな風に違うことがままある。
お雑煮のお餅だって、関西は丸餅だけど関東は角餅。「たぬき」と言えば関西ではそばだけど(京都だけはあんかけ)、関東は揚げ玉入り。あとお稲荷さんも関西は一般的に三角だけど、関東は俵型なのだ。大きく異なるのではなく、その違いのビミョーなところに奥深さを感じてしまう(笑)

そうそうひなあられも違うらしい。関東のひなあられはお米を乾燥させて圧力をかけてはじかせる、いわゆるポン菓子のことらしく、甘くてサクサクとしている。方や関西は、お餅=餅米を小さく切って揚げたり焼いたりして塩や醤油で味付けしたもの。いわゆる"あられ"である。

だからどうだってことはないんだけど。もうひなまつりなんて祝うような年頃でもないんだし・・・(笑)

でも今まで、そんな風に当たり前だと思っていたものに別バージョンが存在すると知ることは、改めて地域性を感じられたりして新鮮だ。超中央集権国家の日本では、東京=スタンダードと思いがちだが、桜餅ひとつで東京だっていち地方なのだと思える。こういう東京色っていうのは割と好きなんだよね〜

そんな風に食にはスタンダーとなどなく、地方地方のバラエティが楽しい。

そう言った後にこんなことを書くのもはばかれるが、東は白ネギ文化、西は青ネギ文化。納豆でも、蕎麦でも、冷や奴でも関東では刻んだ白ネギを薬味に使うが、あれがどうも私には抵抗がある。白ネギ自体は大好きだけど、薬味はやっぱり青ネギでなければならない。

たぬきが揚げ玉でも、お稲荷さんが俵型でも一向にかまわないが、これだけは譲れない。

その譲れなさこそが、きっと関西人アイデンティティなのである(笑)


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