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転勤族

夜遅くに、携帯が鳴った。
一瞬、今すすめている仕事のトラブル!?と思ったら、表示画面にY君の名前。携帯に出ると、久しぶりの挨拶もそこそこに、

「今度は浜松やね〜ん」

と電話の向こうで力ない声がした。彼は大手生命保険会社に勤めており、しょっちゅう転勤している。今思い出すだけでも、東京、福岡、宮城、千葉、京都、大阪・・・そして今度は静岡県の浜松らしい。

「うなぎ美味いで〜!」
「浜名湖で遊べるで〜!」

超前向き人間のY君だが、だんだん歳を取ると淋しくなるのか、見知らぬ土地で暮らす不安なのか、自分もさほど知らない浜松の町をやたらアピールして、私に遊びに来て欲しそうだ。私もわざわざ浜松に行く気はさらさらないので、東京へ行くついでにね〜と言っておいたら、「ついでかよ」と不満げだった。

それにしても、2〜3年に1度(時には1年ということも)は脈絡なく各地を転々としている暮らしは大変だろうと思う。それまで一緒に転勤を共にしていた奥さんと子どもは、もう大阪転勤のタイミングで家を買いそのまま定住している。

そりゃそうだろう。主婦や子どもならなおさら大変だ。それこそ友達もできない。向田邦子の本を読むとお父さんの転勤暮らしで、各地を転々とした話が出てくるけど、お母さんはお茶碗を包む紙までまた次の引っ越しの時のためにきれいにたたんで置いておくという。向田邦子は優秀な子どもだったから良かったけど、並の子ならそれだけ引っ越してたら登校拒否になってもおかしくない。

自分はそんな仕事でもなく、そんな仕事の夫を持つ妻でもなくて良かったな〜と思う。そういえば、Y君と同じ生命保険会社に勤めるHちゃんは同僚と結婚して、各地を転々とし、数年前にはついに国境まで超えていたな〜

ま、前向きに考えると、「いろんなとこに住めて楽しい」のかもしれないが、2、3年しか住まない「家」に愛着は持てないだろうし、親しい知人や友人もできにくい。だいたい新しい家を探して引っ越すこと自体大変だ。大阪の自宅へ帰ろうと思っても、福岡や宮城からそうそうは帰って来れない。

これもサラリーマンの宿命!?

こーゆーのって海外でもあるのかな〜???なんか転勤族って日本独特っぽいけど。
2、3年で変わっては、新しい同僚や上司、部下と一緒に仕事をし、人間関係を築いていかなければならない。いきつけの飲み屋も、ごはん屋も、一から開拓である。町になじみ、知り合いも増えたところで次の地へ。いや〜〜〜、仕事とはいえ、大変な生活だ。

お山の上に居座って、ワガママに仕事&生活をしている私などからは考えられない暮らしである。大して尊敬もしていなかったY君だが、今改めて考えるとちょっとエラいな〜と思える。

つ〜か、浜松だろうが、千葉だろうが、実は1人暮らしをエンジョイしているY君は、もはや長期の"共棲み"の方が今はしんどいと言う。なるほど、公明正大に気ままな1人暮らしができる今の生活は、すっかり彼のペースになっているのだろう。

ま、今度浜松でそのお気楽暮らしを拝見するとしよう。
東京へでも行くついでに(笑)

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