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意外な出会い

約束の時間まで少しあったので、ちょっと離れた駐車場に車を駐め、ぶらぶらと歩いて行った。
いつもは車で通る道を自分の足で歩くと、小さな発見がいろいろとある。

その日発見したのは、以前はよく利用した本屋さんがなくなっていたということ。最近は街の本屋さんが一つ、またひとつと消えており、ちょっと哀しい。そういう自分だってネットで本を買ってることを思うと、本屋さんを淘汰している張本人だと思えてきて妙に後味が悪くなる・・・。

しかし目を移すと、代わりにファーストフードのお店が拡張されており、さらに片隅には一坪もないコンパクトな店舗にいわゆる金券ショップができていた。

お店の前には正規料金よりも安く表示された新幹線のチケットとかが、ズラリと貼り出されていた。こういうお店をあまり利用したことのない私は、何が売られているのかもよく知らなかったのだが、お店がちょうど交差点のところにあったので、信号待ちついでに何の気なしに眺めていた。

JRの回数券やバスの乗車券から商品券、株主優待券などもある。
「へぇ〜」と眺めていると、ふと目に留まったのが、切手。すっかり手紙など出さなくなったこのご時世、切手を使用するのはせいぜい請求書ぐらい。しかしこの時期は年賀状準備の季節だ。いつもオリジナル年賀状に切手を貼って出すので、私の場合50円切手が大量に必要になる。

50円切手→47.5円

金券ショップがどういうシステムなのか知らないが、なんで切手までこんなに安くなるの!?
しかも記念切手だ。と思った瞬間、私は金券ショップのおじさんに話しかけていた。

印象派の絵画や季節のイラスト、日本画や幾何学模様のデザイン絵柄など、おしゃれでインパクトある切手がいろいろとあった。だいたい記念切手って、SLとか天然記念物とか、聖徳太子生誕何年とか、なんかそーゆーお堅い、マニアックなものだと思ってた私には意外だった。

「へ〜〜」

私はもうこの時点で買う気十分。しかし時計を見るともう時間に遅れそうだったので、おじさんに「リーチ!」と言っておき、仕事を終えて改めてやってくることにした。

例年のごとく、年賀状は年末も押し迫って出すので、郵便局に行くとお正月用の華やかな切手は当然売り切れている。こんなに郵便局にお金をつぎ込んでやるというのに、素っ気ないメジロの切手で出すことにかねてから不満を抱いていた私はうれしくなった。昔も今も切手収集の趣味などまったくないが、この時ほど切手選びにワクワクしたことはかつてなかったといっていい。

切手選びに興じる私に、いつの間にか金券ショップおじさんもテンションが上がってきた。冬景色というのが季節感があっていいかなと思って選んだ私に、おじさんは鋭いアドバイスを切り込んできた。

「これはやめといた方がええで」
「へ〜なんで?」
「新春やのに、冬景色って。暗い1年が始まるみたいやんか」
「あ、そうか。そら具合悪いな」
「これなんかええんちゃう?」
おじさんが薦めてきたのは、日の丸。私も一瞬、こら一番正月らしいと思った。
「でも右よりの人って思われへん?」
「あ〜、それもそうやな」

おじさんはやたら「春の小川」を薦めていたが、あまりに絵が広角すぎてメッセージ性に欠ける、といって却下した。結局私が選んだのは、日の出っぽいおしゃれなデザインのもの、富士山、そして和服の女の子のイラストもの。みんな記念切手なので、通常のものより大きい。富士山は横型サイズだ。

「なかなかええんちゃう?」
おじさんも私のセレクトに満足そうだった。

たかが切手。年賀状の切手など誰も気にしてないだろうが、されど切手。ちょっとおしゃれ&スペシャルにできたことが小さなしあわせになった。しかも一枚47.5円。お安くなってさらにしあわせが微増!

それはそうと、金券ショップのしくみってどうなってるんだろう?
未だに謎が解けない私であった・・・。


P1010065
記念切手なので、それぞれに意味も出所もある。
一番左は青年会議所の世界会議記念で
昭和55年のものだった。
真ん中は日本の歌シリーズの冨士さん、
右は同じく浜辺の歌。
日本音楽著作権協会が作ったもの。

へ〜、みんなどういうタイミングで
切手をつくるのかしら・・・?


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