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容赦なき、SDカード

仕事先で、SDカードのハナシが出た。

SDカード

といっても知っている人は少ないと思う。SD=Safety Driverの略で、無事故無違反の人がいただけるカードで、1年以上はグリーン、2年以上4年未満はブルーなどと色分けされており、10年以上はゴールドカードとなる。ゴールドカードだからと言って、それを見せたら検問を顔バスできるわけでも、駐禁ぐらいなら見逃がしてくれるわけではない。一部のガソリンスタンドやスーパー銭湯などが割引になったりという、ほんのカタチだけの、あってもなくてもどーでもいいようなメリットしかない。

安全運転車の自覚と誇りを象徴するものです。

と交通安全協会では説明しているが、ホントにそれだけのかなり自己満足的なカードである。
しかも作るのに700円だったかお金がいる。どこに払って作るかといえば、あの問題視されている独立行政法人の交通安全協会である。となると、交通安全といいながらも、協会の新たな収入源になのかと思ってしまう...。

ただ法人で車をよく使う会社などでは、社員にSDカードの取得をすすめているところもちょこちょこある。で、今日伺ったクライアントも、皆SDカードを取得しているらしい。けれどもその担当者は無事故無違反で7年目で、いつもはイヤホンを使用しているのに、運悪く携帯電話を持っている時に捕まったという。

1点の減点で、罰金も数千円なのだが、このショックは計り知れないという。せっかく7年も無事故無違反、ゴールドカードまであと一歩だったのに、これでまた0となってグリーンに逆戻り。しかも会社にも違反を申告しなければならない。青ざめて、あまりのショックを隠しきれない彼女に、捕まえた警察官もオロオロして「大丈夫、減点はたった1点だし、また頑張って!」と慰め続けていたという....。

さらにY専務はゴールドカード保持者。
そんなカードを持たなくとも、自他ともに認めるセイフティドライバーであった。なのに、なのに、初めて訪れた道、しかも橋桁の下のわかりにくいポイントで一旦停止を見誤ってアウト!もちろんゴールドカード保持者だからといってなんの容赦も情けもなく、警察官はもれなく専務を違反者として扱った。「なんか、重大な罪を犯したような気分」。とその専務は会社へ帰ってきても、口も聞けないほどのショックであったという...。

彼らにとって最も悔しいのは、減点でもなく、罰金でもなく、違反者としてのレッテルなのである。しかもそれを明らかに示すモノがあるということ。立派なゴールドカードから、たった一度の見誤りでいきなり1年目のグリーンカードに転落してしまうという事実が、彼をさらにうちのめすのである。

カードが示す、転落のレッテル。

駐禁やシートベルトなどで捕まると本当に悔しいが、たぶんSDカードを持っていなかったら、これほどのショックは感じなかったと思う。違反後の処理はただ点数引かれて罰金を払うだけだ。確かにカードを持っている事で、違反の抑制効果はあると思う。しかし違反をした時の打ちのめされ方はそれ以上に大きい。ゴールドカードから、いきなりグリーンに戻ってしまうなんて、私ならきっとグレてしまうと思う...。

SDカードの盲点って、実はこんなところにある。

取得者がなかなか増えないらしいが、いくらスーパー銭湯やくるくる寿司の割引を増やされても、結局なんの威力も発揮しないこのカードが、私には到底魅力的とは思えない。それは世間の多くが思っていることだろうと思う。協会も安易なカードで済ませようとせず、民間企業が身を粉にして商品開発を進めるように、もっとアイデアをひねり出してさまざまな所と交渉をし、自分たちの努力でSDカードを売れる商品にするべきである。そんなんでは

こっちが、容赦せんゾ!ヽ(`⌒´)ノ


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