« 神様からの戒め | トップページ | 侮れない! »

梅一輪

梅一輪
一輪ほどの
あたたかさ

私は服部嵐雪のこの句が大好き。
みぞれまじりの雨が降る中、それでも蕾をわずかずつ膨らましている梅の花を見かけて、自然と思い出した。この句は桜にも、椿にもない、梅の花の素晴らしさを本当に上手に表していて、それでいて素朴なところがいいのだ!

なんかトシのせいだろうか、不思議とこの頃梅の花がどんどん好きになっていると思う。
以前は春といえばダンゼン桜。多くの日本人と同じように桜の開花を待ち望み、艶やかに咲き誇るその姿に感嘆を覚えたものだ。今でも桜は好きだが梅もいいと思う。というか以前は全然梅に関心がなかったのに、梅の花が良いと思えるようになってきたという方が正しい。

梅といえば、ヒトコトで言うとジジ臭いイメージだった。松、竹と並んだ延長線上にある木という感じで、なんか和風すぎるところにそれ以上付け入る余地がなかった。桜は弦楽四重奏でも合いそうだが、梅にはちんとんしゃんの邦楽しか合わない。そんな偏見があったように思う。

ま、梅には決して派手な音楽は合わないかもしれないが、アコースティックギターやピアノなどのシンプルな楽曲にはきっと映える。そんな桜とは違った美しさがあると今は断言できる。
なんといってもまだ冷たい風が吹いて、花という花はまだ休眠状態にある時に、健気に蕾を膨らませて花を咲かせる。それも咲き方が桜のように決して豪華ではない。可憐な5枚の花びらをポッと開いて、満開でもどこかしら控えめなところに梅の高貴な美意識を感じてしまう。

そしてあの香り。
こればかりは桜に無条件に勝っている。神様は本当によく考えておられると思うのは、桜の花に香りがあったらきっとしつこくてしょーがないと思う。ゴージャスに咲き乱れる桜には香りを与えず、控えめに花をつける梅にはほのかな香りを与えた。そら大正解ですわ、神様!

馥郁(ふくいく)たる香り

という表現は他のどんな花よりも、梅の花に使われる言葉ではないだろうか。それくらいかすかに甘酸っぱいやわらかな芳香だ。よくブランデーや日本酒の香りにも同じ表現にも使われるが、立ち上ってくるかぐわしい香りが人をそそり、酔わせる。馥郁たる香り。お酒も梅の花も、選ばれたものだけがそんな表現をを許されているような気がする。

厳しい寒さに耐えて花をつけ、控えめに咲き、ほのかな香りを漂わせる。梅の花は決して派手ではないけれど、その謙虚さゆえに、可憐な存在が際立つ。春の訪れと共にうわ〜っと咲いて、うわ〜っと散っていく桜がちょっとバカっぽく思えるが、あれはあれで潔く美しいと思う。
桜の陰に隠れがちだった梅の花。今年はちょっと梅見にでも出掛けてみようという気になった。でも桜のようにじゃんじゃん咲いてるより、梅って庭に一本咲いてるぐらいが美しい。
ってことはやっぱ料亭?宴会?お酒?
.....とまたもやいつもの結果になりそうな気配。ヤバい!ヤバい!

いずれにしろ、まだまだ寒い毎日。
一輪ほどのあたたかさをかみしめながら、春の訪れを辛抱強く待ちたいと思う(^^)〜♪


P1010074

冬は庭に花がないので
部屋に飾ったのは
お店で調達した
キャンディタフト
カワイイでしょ?

やっぱ
「花のある人生」
送りたいもんね〜!


|

« 神様からの戒め | トップページ | 侮れない! »

「Everyday Life」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/129800/10139678

この記事へのトラックバック一覧です: 梅一輪:

« 神様からの戒め | トップページ | 侮れない! »