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エクシブ八瀬離宮

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日頃の行いが良いためか、神様のご慈悲か、
週末突然、友人のYちゃんのお陰で京都のエクシブ「八瀬離宮」へお泊まりできる"タナボタ"が舞い込んだ。ここは昨年八瀬遊園の跡地にできたばかりの京都初のエクシブで、とても人気が高くなかなか予約がとれない。ま、その前に会員でもない私などはどなたかのお導きなくしては泊まれないのであるが・・・。

「離宮コンテンポラリー」というコンセプトで、ちょっと風格のある大人のリゾート施設として話題になっている。大昔に鳥羽のエクシブに泊まったことがあって、その時に内装や食事の"ちゃちさ"を経験していたので、八瀬離宮といってもどんなものだろうかと最初思ったが、さすが予約のとれない現代の離宮。建物から内装、食事やサービスまで、その昔のエクシブとは全く違うスタンダードを感じさせてくれた(それだけ日本人のリゾートも成熟してきたとも言える)。

国際会館駅から30分おきに送迎バスが出ていて、12,3分で到着。
その離宮は、八瀬の山間にそびえ立っている。バスから降り立つと、両脇に水盤と緑をたたえた清々しいアプローチが続き、正面に荘厳なエントランスが見えてくる。そんなドラマチックな演出や建物の風格が、エクシブのかつてのイメージとは違い、ずいぶん洗練された印象を与える。

夏休みの土日、ということもあって家族連れなどでロビーはとても混雑していたが、照明の暗さ加減と言い、重厚なインテリアといい、サロンのレイアウトといい、素敵な空間に仕上がっていた。ロビーで待ち合わせたYちゃんとAちゃんと合流、チェックイン。今晩は伊豆の温泉旅行からまだ1ヵ月もたたぬうちに、再び女子3名が顔を揃えてリゾートということになった。いや〜、思いがけぬ休日をくれたYちゃんとYちゃん'sダーリンには感謝、感謝だす・・・^^

その上お部屋がまたゴージャス!

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5人が泊まれる一番広いタイプで、スイート仕様、和室付き。上品なイタリアンコンテンポラリーな内装で、シャンデリアなんかもキラキラ。おしゃれなカウチやオットマンなんかもあって、ゆったりとできる。旅慣れた人でも十分満足いくしつらいである。バスルームにはリッパなジャグジー付きお風呂までついており、今夜はここで持参したシャンパンを飲みながらバスタイム、という構図が3人のアタマに出来上がっていた・・。(女子3名というのにやや哀しいものがあるが・・・)


とりあえず私達が向かったのはスパ&エステティック。
随分長らく掘削工事は続いていたそうだが、ここのスパは紛れもなく八瀬にわき出た温泉。バリ島などにあるリゾートホテルを思わせるような受付を通って入る。きれいなロッカールームとドレッサーが並び、磨りガラスを開けるとモダンな温泉浴場が広がっている。通常の温泉なら、岩場風の湯船や和風の前栽などが当たり前であるが、ここはリゾートホテルのスパだから、室内と室外にあるお風呂は黒っぽい石だけのモダンな造り。露天風呂の屋根はアルミでデザインされており、竹やごくシンプルな低木だけで造られた緑が眼前に広がり、その風景が決して"旅館風"にならないようにしつらえられている。岩盤浴やサウナもある上、エステもいろいろとあるようだ。しかしお値段は最低でも1万円ぐらいからだそうだから、残念ながらそう気軽には試せない・・・。

私達のお手軽リゾートといえば、「お風呂+食事」というセットである。
さすがに現代の離宮は、お風呂の後は浴衣でウロウロできるところではない。なので、温泉でゆったりしつつも、私達は化粧がハゲないように注意をし、再び身だしなみを整えて館内のトラットリア「ジョバーノ」へ向かった。離宮内には和食、中華、イタリアンがあり、いずれもインテリアやメニューに凝ったヌーベルなレストランである。イタリアンはトラットリアの他に、ジャケット着用の厳かなレストランもあって、かなり力が入っている様子。ピアノの生演奏がある雰囲気の良いバーもあって、サタデーナイトとあって夜はいっぱいだった。

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トラットリア「ジョバーノ」、ちなみに私達のこの日のメニューは、

トウモロコシの冷製スープ
鮎と生ハムの取り合わせ、ルッコラのサルサヴェルデ

京都産万願寺唐辛子、鷹峯唐辛子
オクラの冷製スパゲティーニ

太刀魚のアクアパッツァ、ココットサービス

仔鴨胸肉とトウモロコシのグリル
ポルト酒のソース、バルサミコと共に

ドルチェの盛り合わせ

という旬のもの、京都の地場野菜を使ったこだわりのコース。
オープンキッチンになっており、料理人の方々が忙しく調理する風景や炎が立ち上がった石釜風オーブンもいかにも、という雰囲気に演出されている。ちなみに太刀魚のアクアパッツァは、この石釜オーブンで調理されて出てくる。イタリア人らしきシェフもいて、やはり大人のリゾート。食事にはナミナミならぬこだわりがあるようだ。しかしなぜにワインが2種類しかなかったのか、この選択肢のなさは少々大人をガッカリさせた・・・。

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とはいえ、昨日まではこんなゴージャスなところで、こんなおいしいディナーを白ワイン片手にいただくとは思ってもみなかったので、気分はゴキゲン!お腹も満腹!

おいしいものは食べたいが体型維持もぬかりないYちゃんは、食べたものを吸収してくれるという、なんとか酵母を食後に飲んで、胃の中が爆発寸前であったようだが(いや実際爆発しちまったようだったが・・・^^;)、私はドルチェまで余さず胃袋に入れてすべて吸収しておいた・・・。イェ〜イ^^ 

ディナーの後は、お部屋に戻ってジャグジータイム!!
ゴージャスなスイートならではの大きなジャグジー風呂で、持参のシャンパンを開け、再びカンパ〜イ!
もちろんTVも備え付けられており、ちょうどサッカーアジア大会の日韓戦をシャンパングラス片手に、やんや、やんや応援しながら、バブルバスに浸るアタシ達・・・。室内を暗くし、バスタブの淡いライティングに晒される女子3名のヌード。そこには直視できないものもあったが、やってる本人達は、

もう極楽なのでございました・・・。

ゴージャスなお部屋に、温泉に、美味いイタリアンに、ジャグジータイム。
あれやこれやともてなしてくれる現代の離宮は、女子3名を束の間お姫様気分にしてくれる、この上なく快適な場所でありました・・・。大人のリゾートは、やっぱこの贅沢感。これでしばらくは再び粗食に耐え、労働に勤しむことができそうです・・・。

ありがと〜、私達のあしながおじさん(●^^●)

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清水焼団地の陶器市

いつか行ってみたいと思っていた清水団地の陶器市。
京都の陶器市といえば、五条坂の陶器市が有名だが、これはかなり大規模で河端の五条から東山通りまでが年に一回歩行者天国になり、約500軒もの店が居並ぶ。これはこれでワクワクするのだが、あまりに大衆すぎて如何せんヨソものも多い。で、結局惹かれるのは五条通に並ぶ陶器屋さん。陶器市に合わせてバーゲンをするので、お店巡りの方が価値がある。

だったら窯元のバーゲンならもっとワクワクするのではないか。
ってことで清水焼の団地の陶器市にはぜひ行ってみたかったのだ。開催は今週末の金、土、日の3日間。土日は混雑が予想されるので、金曜の午後遅めに攻めてみた。清水団地は五条通のはずれ、ちょっと不便かつ普段はあまり用がないエリアなので、わざわざしか出かけることがない。今回はわざわざ出かけてみたが、普段は静かな住宅街のエリア(そこにちょこちょこと窯元やお店がある)に、期待以上にたくさんの露店が居並び、お買い物意欲がむくむくわき上がる・・・。

私はお洋服のショッピング以上に、器の選びが大好き!
料理やおもてなしが好きなので、ついつい器選びに関しては自然と"目利き"が養われておる。洋服では失敗もするが、器ではほぼ間違いのないセレクトができると自負している・・・。気の利いたサラダボールか大皿が欲しかったのだが、お目当てが必ず見つかるとは限らない。それでもこういう陶器市では"出会い"が大切。ハートにググッとくる器との出会いが楽しみなのだ。しかも、高くていいのは当たり前。陶器市ではいかに安くていいものをゲットするか、このパフォーマンスに尽きるのだ。

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まんまる太った湯飲み
まんまると太って意外と
大きく使い勝手がある。
日本茶ではなく、
コーヒーを淹れたり、
スープを淹れたり、
小鉢として使ってもいい
ひとつ800円が、
3つで2,000円ってことで
即買いでした・・・。
値切りも陶器市ならでは。

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勢いで買った深皿。
陶器市ってノリもある。
手にとって見てるうち、
これが1,000円とは安い!とかふっかけられて
ついついノリで買っていた。
お店の人はオトコ二人組、ゴンチチ、お笑い版
てな感じの方々人でした。

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しかしなんといっても
本日の大ヒットは
このご飯茶碗・・・!!
清水焼でもなんでもない磁器だが、
形といい、デザインといい、洗練の極み。
ひと目見て、さらに手にとって、ホレボレ・・・。

現在オナゴとは思えぬバカでかいごはん茶碗を使っている私にとって、小ぶりで繊細なご飯茶碗はぜひとも欲しい器。

これは、間違いなく今日イチでした・・・。お茶漬けも食べやすそう・・・^^
ご飯茶碗の場合、最近はデザイン的に深いのとか、ごついのとかあるが、実は浅めで薄目で、お茶漬けもしやすいというのが私にとっての使いやすさのキメ手なのであーる。

戦利品は、期せずしてなんか白いものばかりになってしまった・・・。
でも白いものは何にでも合うし、今回のお買い物に後悔はない。しかしながら、期待通りというわけでもなかった。有田焼の陶器市にも行ったことがあるが、あっちの方が品数も多いし、絵柄なども洗練されていたような気がする。古典的なものも大切にしつつ、色、柄、形もバラエティに富んだ現代的な商品も実に多彩だった。

なんだろう・・・。
清水焼は、いまひとつ京都ブームには乗り切れていないような気がする。陶器市の場合、露店以外にも窯元の店をのぞくのも楽しみなのだが、古典的な柄や作家ものは陶器市といえども値がはるものばかり。素敵なものもたくさんあるが、ものすごく感動するものに出会ったわけでもない。露店の中には陶芸を勉強中の若い人達の出店もちょこちょこあって、センスのいいものもたくさんあるのだが、やっぱり買おうとういうほどには至らない。京都の工芸品は次々と現代に向けて洗練されたメッセージを送っているが、今日陶器市を見た限り、清水焼はちょっと立ち後れているような感がしないでもない。

清水焼、来年はもっとワクワクさせてくれるだろうか・・・。
とりあえず私は今日手に入れた器で、当分ワクワクしそうである・・・^^

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不屈のブランド志向

世の中、不景気だの、年金未払いだの、少子化だの、重〜い不安材料はつきないが、そんな中でも依然テポドンでも打ち落とそうかというような勢いを持ち続けているのが、日本人のブランド熱だ。これだけは、いつでも老若男女のすごい情熱が感じられる・・・。

アニア・ハインドマーチのエコバッグが、ヨーロッパ、ニューヨークなどで次々と発売されて、この間日本にも上陸。2100円という画期的な値段もあり、ゲットに燃える人達が殺到していた。ニュースで見たけど、発売前日から

ものすごぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い人が

徹夜で並んでいたのを見て、私の中でにわかに蘇る苦い思い出・・・・。
翌朝のニュースではあまりの人にお店側が入場制限をしたり、販売中止を行うや否や、人々が押し掛けつかみかからんばかりの勢いでお店の人に文句を言ってる様子を見て、苦い思い出は恐怖へと変わっていった。・・・・あれはもう10年ぐらい前だろうか。

「スチューワーデスのガレージセール」

と銘打ってかつての空飛ぶ先輩が、横浜のホテルで現役or元クルーのコばかりを集めて、ガレージセールを開催した。現役組がこの日のためにフライト先でお安く仕入れた、新品の化粧品やアクセサリーの他、私達元クルーも要らなくなった服や鞄などを出品した。私も関西から参加していて、ガレージセール当日は受付係を命ぜられた。

な〜〜〜んも考えてなかった私は当日来てみてビックリ!
10時オープンというのに、9時半には2階の会場から1階までズラ〜っと長蛇の列が出来ているではないか!?

みんな、な、なに買いに来てんの!!!?

あまりの人に仰天した私。会場は小さめのバンケットルームなので、とてもこんなにたくさんの人がいっぺんには入れない。受付係の私は、他の先輩と共に即座に入場整理係に変身した。予定時間より早くオープンし、会場の前で事情を説明して入場を制限すると、列のあちこちからものすごい勢いで怒鳴りつけられ、私達のトラフィックを無視して会場の入り口に人々が殺到。女性だけでなく、男性も力づくで入ろうとする。会場前は一時騒然とし、パニックとなった。私はこの収集つかない様子を見て、2歩も3歩も、いや150ヤードアゲインスト、ぐらい引いてしまった・・・。

ってゆーか、生きるか死ぬかって場面でもないのに、
たかが、ガレージセールでなんでこんなに必死なるの〜〜〜!!?

とても理解できない・・・。
事前の告知は地元のリビング新聞(しかも記事中の小さな紹介)だけ。大々的にアピールしたわけでもないのに、こいつら何を血走っとんじゃ!? 
つまり、この会場に殺到してる人達のアタマの中では、

スチュワーデス=海外=ブランド品

こーゆー図式が大脳も小脳も、前頭葉も占めてるわけです。しかもガレージセール。たとえ中古であっても、きっと掘り出し物の"ブランド品"がお得に手に入るに違いない!もうこうなると人をなぎ倒してでも、胸ぐらつかんででも、ゲットするのだ、ブランド品!!!

このエネルギー他に使うとこないのんか・・・!!?

私はあれから二度と「スチューワーデスのガレージセール」なるものには参加していない。私の中ではあの時の出来事がトラウマとなっているが、未だあの人達のココロが全く理解できていない。国際社会ではおとなしいと言われ、自己主張もヘタな日本人が、ことブランド品に関してはなぜにあれほどの情熱と自己主張が結実されるのであろうか。日本人の七不思議、ベスト3に絶対ランクインするであろう不思議さである。

ところで最近、「リュクス」なるコトバがメディアをにぎわせている。
女性誌のドマーニでは、「リュクスな通勤美人」とか、
 マリクレールでは、「リュクスな王国の舞台裏をお見せしよう」とか、
 Grand Magasinは、「こだわりを極めたリュクスな世界」などなど・・・。

私にはあまり関係のなさそうなコトバだが、リュクスとは、ぜいたく、豪華、優雅、上品などを意味する言葉だそうだ。例えば、50万円もするブランドもののバッグよりも、ノーブランドだけど、職人技が光る一点ものの20万円のバッグの方に価値を見出すのが、リュクスなのだそう(20万円の職人バックもたいがい高いと思いますけど・・・)。要はブランド志向ではなく、本物志向ってこと。

これって大変良い兆しのような気がする。ようやく女性達のものの見方、おしゃれの仕方が成熟してきたってことではないだろうか。リュクスが浸透すると、ブランド品に目の色変えて殺到する女性達も減少していくに違いない。これからはブランド品より職人ワザだ^^

しかし・・・・

京都の職人技で有名なあの「一澤帆布店」、弟の「一澤信三郎帆布」は、観光シーズンや土日になると開店前からいつもすごぉぉぉ〜〜〜〜い列である。
ブランドやろうが、職人ワザやろうが、結局日本人というのは列に並ぶことが好きな民族なのかもしれない・・・。これこそ日本人の七大不思議である。

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じゃこ唐辛子

おぉーっっ・・・ これぞ夏!
って感じの青空が広がった今日。しかも風が爽やかで、お山の上はめちゃくちゃ清々しいお天気でした。明るい陽射しの下、蝉の声なんかも聞こえてきて、なんかこんなピーカンは久しぶりに見たような気がする。それくらい毎日ジメジメ、シトシト長引く梅雨であたりは黴くさく、性格までくら〜くなっておりました・・・(たぶん)。

なんと今日、近畿地方は待望の梅雨明け!!
わかりやすい天気やな〜

今年は7月に入っても、毎日が篠つく雨に見舞われていたということもあって、これまで夏だということをあまり実感できずにいた。季節を実感できないと、不思議と旬のものへの食指も鈍感となってしまう。季節というものはやっぱりカレンダーから与えられるものではなく、体感することによって初めて意味を持つのだとつくづく感じた。

ってことで旬のおばんざいをひとつ。
「じゃこ唐辛子」。京都の夏といえば、やっぱ茄子と青とう。青唐辛子系統って、普通はピーマンかししとうぐらいしか食べないと思うが、京都にはいろいろある。ししとうを細長くしたような伏見唐辛子、もう少し大きな鷹峯とうがらし、ししとうのオバケのような大きく分厚い万願寺唐辛子、小ぶりの山科青とうがらしなど。なぜ京都人が、青とうがらしにこれほど執着したのか、今もって謎ではあるが・・・。

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これは、伏見唐辛子の種を丹念にとって、適当な大きさに切り、ごま油で炒め、じゃこをたっぷり入れて、酒、しょうゆ、だし汁(浸るぐらい)で煮る。15分ほどで、煮汁がなくなったら出来上がり(私は割とくったりと煮た方が好き)。京都の青とうはみな甘味種なので決して辛くはない。むしろ火を入れると甘味が出て、じゃことも合う。ごはんにも、おつまみにもぴったりの夏の定番おばんざいです。

茄子や青とうの他の料理といっても、みがきニシンと茄子を炊いたり、万願寺唐辛子を焼いておかかをふりかけたり、京都のおばんざいというのは全般にどーも地味。正直言ってそないにおいしいもんでもない。都の品々はあんなに洗練されているのに、庶民のおかずだけはなぜかアカぬけておらず、質素なところが特徴である。しかも海からも遠いし、もちろん密かに肉食であったわけではないので、野菜や豆腐といった素材に限られてくるから余計に質素に思えるのだろう。

そういう質素な京のおばんざいの背景には、慎ましさが美徳とされる伝統がある。それは料理だけでなく、京都人のパーソナリティにも滲み出ており、特に年配の方は今でも慎ましい人(それは決して謙虚ということではない)が多いし、商売においても大阪人のケチとはまた違う、独特の慎ましさモードに遭遇することがある。しかしそれが単なる地味なだけで終わらないのが、やはり都人の感性。食卓の演出に上手な効かせワザがある。昔から京都では「常(ケ)の日」と「晴れの日」が区別されており、お祭りや季節行事のある日と、普段の日では区別して食べるという習慣が根強い。例えば祇園祭の吉符入りの日なら、鱧やら鯖寿司やら、豪華な食材が登場するのである。季節毎に晴れの食卓があるからこそ、あのようなシッソな食に耐えられるのではないだろうか。そして普段のシッソさが故に、晴れの日の食事もより一層美味しく感じられるというもの。京都の食卓というのは実に心理作戦と演出に富んでいるのである。こういう巧みさに、私はついつい京都人らしさを感じてしまう・・・。

そんなことを考えつつ、梅雨明けのカンパイはビールとじゃこ唐辛子・・・^^
なかなかいいお味である・・・。

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試される老舗

風呂敷つながりで、今日は手ぬぐいの話である。
ブログを見たAちゃんが、上司への送別に贈る焼酎を風呂敷で包みたいというので、風呂敷を探しがてら「RAAK」というお店に入ってみた。ここは手ぬぐいのお店。しょっちゅう前を通っているのに、まだ一度も足を踏み入れたことがなかった。手ぬぐいって、風呂敷と違って手ぬぐい以外に使い途がなさそうだし、あまり期待してなかったのだが、これがなんと常人の手ぬぐいのイメージを覆すお店だった。

とにかく種類がたくさんあって、店内を見渡すだけでもざっと100種類ぐらいはありそう。
しかも色遣いがきれいで、古典的な柄からモダンな柄やモチーフまで、ガーゼ生地のものやサイズ違いのものなど、それこそ悩んでしまうくらいある。手ぬぐいは所詮手ぬぐいだろうとバカにしていたが、見たとたん、こんな手ぬぐいならテーブルセンターにしたり、額に入れて飾ってみたり、もちろん、バスルームなどのゲスト用の手ぬぐいにしてもGood! 

ここまできたか、手ぬぐいも・・・!

って感じである。もちろん、ラッピング用としても使える。お店にはブックカバーやワインのボトルを包んだ見本が飾ってあり、風呂敷とはまた違った風合いのラッピングが出来上がる。定期的にテキスト付き包み方講座も開かれていて、なんと9月まで予約でいっぱいなのだそう・・・。想像以上である、手ぬぐいの人気・・・!

結局Aちゃんは、手ぬぐいでラッピングすることにし、上司へのジョークと自分の趣味も込めて「ドクロ柄」の手ぬぐいを購入(果たして上司はどんなリアクションをするか・・・?)し、お店の人にボトルの包み方を教えてもらっていた(風呂敷よりずっと簡単!)。私もさんさん迷った挙げ句、テーブルセンターに夏らしい波模様の手ぬぐいを購入。たったの1500円だから、飽きたり、汚れたりしたらそれこそ手ぬぐいに回し、また違うのを買えばいいじゃん、ということができる。

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お店も繁盛していて、地元の人はもちろん、京都を訪れる観光客にもものすごく喜ばれそうである。聞くところによるとこのお店は、「永楽屋」さんがやってるのだそうだ。といっても、四条河原町にある佃煮と和菓子の老舗とは違う室町にある綿織物商の「永楽屋」さんのである。

そういえば、この「RAAK」をはじめ、姉小路通りだけでも老舗の新しい販売スタイルの波がひしひしと伺えた。老舗のブランド力はそのままに、「京都」や「和」をキーワードにしたモダンなオリジナル商品で「現代」に勝負をかけている。例えば代表的なのが「俵屋」というご存じ老舗旅館。同旅館のやっている「ギャラリー遊形」は、もう完全に京都観光においては"大人の必須店"となっている。俵屋さんで使われている香りの良い石鹸だとか、匂い袋だとか、リネンとか、品揃えも多彩で完全にショップとして集客を集めている。堺町入ったあたりには料亭「和久傳」が、立派な町家にお菓子やお醤油などおもたせの名品を売るお店を構えている。すぐきで有名な上賀茂の漬物屋「なり田」は、最近お漬物メニューを取り入れた、小じゃれた飲食店をオープンさせた。

京都はまさに今、老舗新店舗のラッシュである。それはまるで、老舗が伝統だけにしがみつくのではなく、現代にも通じる商売をなし得るかどうかと言う風に試されているかのようでもある。老舗がやるとすごいのは、同じような物を売ってても決して"おみやげ屋さん"になってしまわないということ。俵屋のグッズにしても、永楽屋さんの手ぬぐいにしても、地元の人間でも欲しくなるほどの商品力がそこにはある。品質といい、センスといい、パッケージといい、いかにして現代人の心をつかむ商品を送り出すか。そこには老舗が培ってきた「品質」や、「目利き」と「洗練」のワザが活かされる。実は商品や暖簾そのものではなく、この質への執着や目利きなどのワザ、ソフィスティケイトされたソフトが老舗たる所以なのだと思う。だから時代は移り変わっても、今みんなの心を魅了する一流のものを提供できる店が、やはり本当の老舗なのだ。本当の意味での伝統の継承というのはやはりモノではなく、ソフトなのだと思う。

あの嵐山「吉兆」の徳岡氏も言ってた。
伝統とは「適応力」だと・・・。その意味が今すごくよくわかる。

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感動の風呂敷

今、密かに風呂敷ブームなのだそうだ。
ずーっと前からブームだったような気もするが、最近では「エコ」って観点から布一枚でどんなものでも包んだり、運んだり出来る風呂敷が見直されているのだそう。

この間、東京でミッドタウンへへ行った時も、和菓子の「とらや」ではなぜか風呂敷の染めの工程が詳しく展示されており、さまざまな美しい風呂敷も売られていた。ミッドタウンの「とらや」はものすご仰々しい暖簾をくぐると、中はなんだか和菓子屋ではなくギャラリーのようで、先端的和の発信地といったところであった(和菓子の老舗というのはもはやそういう位置づけなのだろう)。店内には和菓子に合わせた風呂敷によるラッピング例も展示されていて、風呂敷が実にアーティスティックなアプローチを果たしていた。

風呂敷、なかなかいいかもしれないと、私の触覚が動いた。

ちなみにその横で、忍ちゃん(兄)にとらやのゴルフボール最中(ゴルフボールそっくりのカワにあんこが入った、知る人ゾ知る最中)の存在を教えてやったら、えらく気に入っていた。ホールインワン保険に入ってないので、ホールインワンが出たらどうしよかと思っていたが、このゴルフボール最中を配ることにする、と言っていた。
「いや〜、いいこと教えてもらった。なんか明日にでもホールインワンが出そうな気がする」
と相変わらずのんきなオトコであったが、本当にホールインワンが出たら、たかだか3個入り500円ぐらいのゴルフボール最中で済ましそうであった。でもそれもカワイイかも・・・^^

と、いうわけで風呂敷にビビッときたものの、どうも身近ではない。
お風呂グッズを包んで、風呂屋へ行く暮らしをしているわけではない現代人にとって、何をどう包んで、どんな利用の仕方をすればいいかがとんとわからない。インターネットで包み方を調べてみると、やはりブームなのかいろんなサイトで紹介されている。慶事や仏事の正式な包み方から、四角い物から丸い物、三角のものまでどんな形でも整然とラッピングしてしまう方法までいろいろ。本、ワイン、カゴ、ティッシュ箱から、ちょいちょいと結んで簡単な手提げ袋やショルダーバッグまでできてしまう。一枚の布の多様性と可能性に改めて驚かされる。

早速見よう見まねでいろんな包み方に挑戦してみたのだが、慣れていないせいか、結構むずかしい。風呂敷のサイズと包む物の大きさの比率も関係する。普段から慶事、仏事などの儀礼的な機会に風呂敷を用いる機会がそうざらにあるわけではないので、せっかくなら日常使いとして活用したいものだ。中でもワインのラッピングというのは結構使えそうだ。ジーンズにTシャツといったカジュアルな格好にも、風呂敷で作った手提げ袋は合いそうである。要するに単に包み方を覚えるのではなく、それを自分のものにしてこそ習得できるというもの。いろんなパターンの包み方に慣れ親しんでいくと、自分なりの包み方や使い方が出てきそうで、やはり一枚の布の多様性と可能性というのは計り知れないものがありそうだ。"おしゃれのたしなみ"としても心得ていたい気がする。

考えてみれば本当にエコで、ゴミも出さないし何度でも使える。かといって厳かな感じがするので、見た目も美しく上品だ。綿のリーズナブルなものから丹後ちりめんのような高価な風呂敷もあって種類も多彩である。たった一枚の布がさまざまな役割を果たすという非常にシンプルな原理で、しかもかさばらずに手軽である。なんか、風呂敷って、今の時代にハマるビジネスチャンスのしくみがすごーく秘められてるような気がする。風呂敷ってすごい!!

21世紀はやっぱり、風呂敷的発想、風呂敷的商品なのではないだろうか・・・。


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大輪の花結び。
ちょっと不細工だが、
なかなか華やかな感じがしていいかも。
この他にも、バラ結びや和風リボン結びなどかわいいワザがたくさんある。
地味な風呂敷包みのイメージが一変・・・^^


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これはシャンパン結び。
ボトルを包みにも、
いくつかのパターンがある。
これはトップ部分のひだひだが特徴。
(よれてるのではなく一応ひだデス^^)
ワインやシャンパンに風呂敷って、
とても合う。すぐさまイタダキっ!。

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内科医と歯科医

お酒を断って4日になる。
今年に入って最長記録である。関東豪遊の旅から帰って風邪をひき、ベンザブロックを飲んで休んでいたら回復。と思って先週の土曜日にワインを飲んだら、翌朝喉はカンカンに腫れ上がり、またもや熱が出てノックダウン。

風邪を侮ってはいけない、
我が身を過信してはいけない、
そして酒はカラダが健康でこそおいしい・・・。

連休が明けて内科と歯科医院へ行った。
歯医者はたまたま予約を入れていたので通院2連チャンとなった。この両医者というのが、おもしろいくらいに対極にあってちょっとおもしろかった。

内科は郊外にある最近できたお医者さん。年の頃は50すぎ、毎朝定規で図って七三の髪の毛をなでつけていそうな見るからに几帳面な先生だ。

「風邪で〜す」
と言って先生の前に座っても、いつぐらいからどんな症状かを詳しく聞いて、触診から聴診器までを使って子細に私のボディの声を聞く。血圧、体温を測るのはもちろん、尿検査までさせられた。さらには横になってお腹や背中、間接の痛み具合まで丁寧にチェックしたところで、

「おっしゃるとおり、風邪です」
私の方はなんか、風邪ごときで申し訳ないな〜って感じであった。電子カルテに入力するキーボードを叩きながら、半身でこちらに向かって穏やかに話しかける先生。お薬の処方をいろいろと伝え、水分をとって十分休むようにと送り出された。最近、こんなに丁寧なお医者さんにあたったことはなかったので、風邪ごときでも手を抜かない仕事ぶりに感動すら覚えた。

そして歯医者は街中にある。
私は歯医者が大嫌いだが、このS先生は友人のダンナで常日頃からお世話になってる友達でもあるのでまだ気安い。普段は飲んだくれてる姿か、ゴルフをする姿しか見かけていないので「お医者さん」としてはなかなか新鮮である。2週間ぐらい歯茎の腫れがひかず、いよいよ歯槽膿漏か・・・・と不安になっていたら、

「え〜、加齢による歯肉炎ですね〜」
「やかまし!!」

といきなりジョーダンをかましながらの診療となった。
「ほな、レントゲンでもとっとこか」
と言いつつ撮ったレントゲン写真を見ながら、
「ま、今は腫れはひいてるし、炎症もないし、特に治療はええやろ。歯のクリーニングしたって」
「え〜、ホンマに?ずっと腫れててんで〜」
「歯茎なんかよう腫れるで、疲れてたら特に。そうならんよう歯茎を鍛えとかなあかんねやんか。
ちょっとブラッシングの説明もしっかりしたって。もう忘れたはるみたいやし」
と言って歯科衛生士のお姉さんにバトンタッチした。

気軽なやりとりをしつつも、歯肉炎でもなく、歯槽膿漏でもなく、歯のクリーニングだけで済むとあってホッとする私。歯のクリーニングをしてもらいながら、隣の診療椅子で時折笑いを交え、手際よく患者さんを診るS先生の様子をうかがっていた。私とは違って患者さんにはちゃんと愛想が良く、子供の扱いも上手である。さすがに頼りがいあって、普段の姿を置いといて歯医者としてだけ見れば、ものすごく感じのいい先生である。病院もとても流行っているし、すっかり患者の心を捉える診療ぶりが伺える。

ま、内科医と歯科医という違いはあるだろうが、昨日行った几帳面な先生とはおよそタイプが違う。フリーのライターもタレント稼業だと思うが、医者余りと言われている昨今、医者もやはりタレント稼業である。正しい医療行為ができることは当然であるが、プラスアルファどんなタレント性があるかが求められる。ワクワクしながら病院に来る人はいないわけだから、患者が持つ不安をどのように解消していくかという、心を掴むトークやサービス、ハイレベルな職人芸などは人気のバロメーターとなるに違いない。さしずめ命を預けるなら、内科の几帳面先生だが、助けてくれそうなのは歯科医のS先生という気がする・・・。

とか考えているうちに、歯のクリーニングも終了^^

「先生、チェックお願いします」
「え〜、加齢による・・・」
「もうええっちゅうねん」

と最後も突っ込んでおいたが、なんと受付でお金を払おうとしたら、今日は結構ですと言われた。え?いいんですか!?と聞いても、受付嬢はニッコリ笑っているだけで診察券を返してくれた。なんと気が利いた先生だろうか・・・。

思わずS先生に命を預けてもいいかな〜、と思った・・・^^


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関東豪遊記 4th day

翌日も一風呂浴びて11時頃チェックアウト。
伊豆急で熱海まで出掛けて、口コミで評判というRちゃんおすすめ魚処「おお田」へ向かった。お魚屋さんがやってる店だけに、川奈港でとれる新鮮な魚がリーズナブルなお値段で食べられる。刺身定食から焼き魚定食、海鮮丼までメニューはいろいろあったが、全員が指名したのは「大漁ちらし寿司」、¥2,000也。ちらし寿司といっても、でんぶなどがのったごはんと具になる刺身盛りが別々で、艶やかな刺身がたっぷり供される。確か、メダイ、せいご(ハマチの前)、まぐろ、あじ、金目といった内容だった。知らなかったけれど、伊豆は金目鯛が有名らしく、別皿で頼んだ金目の煮付けは甘すぎたが、お造りはほどよく脂がのっておいしかった。

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帰りには1階で売られている干物を思わずゲットした。あじ、鯖の味醂干し、そして金目。メバルは30㎝近くあり、すごく大きい。750円とちょっとお高かったが、他へ行くともっと高いよと言われ、迷わずゲット。実際焼いて食べたら、ウマかった〜!!金目の干物、ぜひお取り寄せしたいものである。そう言えば、Rちゃんが熱海駅前で買っていた金目の干物は2000円ぐらいしてたな・・・。

そう、その後は熱海駅へ戻ってお土産を物色。さすが古くからの観光地、熱海駅周辺はおみやげ屋さんがいっぱいあって、美味そうな品々がいっぱい並んでいる。店先で湯気を立ててる温泉まんじゅう、干物や粕漬けなどの海鮮加工品、鰻、わさび、そば、お菓子などなど。ひととおり回ってそれぞれがお土産品をゲットした。さらに美味いものへの飽くなき追求を怠らないRちゃんが、独特の嗅覚を働かせて天ぷら屋(いわゆる練り物の)を発見。そこだけ人だかり、「はなまるカフェで紹介」と書かれた告知も私達の衝動を後押しし、Rちゃんと私は天ぷらをゲット。そこで購入した大ぶりで、まだ温かったじゃがバターというてんぷらはおいしかった。ふんわりした練りものの中に、じゃがバターが潜んでおり、帰ってからのビールのおつまみにピッタリであった。

ひとつ後悔したのは、赤沢温泉のお部屋で出されていたコンプリメンタリーのおまんじゅう。ほんのり塩味がしてしっとり口当たりのソフトなおまんじゅうが、とてもおいしかった。ホテルの売店に売っていたが、どうせ熱海駅に行けばあるだろうと思っていたら誰も見つけられなかった。あれ、なんていうおまんじゅうかな〜ウマかったな〜。

と、ここでも最後まで食い気に走っていた私達。つくづく、自分の人生から食べること、飲むことをとっぱらってしまったら、ほとんど何も残らないのではないだろうかというくらい、飲み食いが我が人生においていかに重要かを改めて認識した旅であった(笑)。なんか情けないような、哀しいようなハナシだが、こんな調子で、ウマい酒を飲むために仕事をし、ウマいもんを食べるためにキープフィットし、例えばどこに住もうが、何歳になろうが、これだけは生涯変わらないような気がする。来年の同期会も楽しみである。

帰りの新幹線では電池が切れたように眠りこけてしまった。
ふと目覚めると、隣のおじさんがお好みあられをおつまみに500㎜lのビールを美味そうに飲んでいる。手には歴史小説っぽい本が開かれている。一仕事終えて、車中で一杯というところか。典型的なオヤジである。おつまみを放り込んで、ビールをグビッと飲む。文庫分のページをめくる。あまりにもテンポの良い飲みっぷりに清々しい気持ちさえ覚えてしまった。

予期せぬ共感に、ふとコワいものを感じつつ、私はもう一眠りした・・。

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関東豪遊記 3rd day

この日の朝は、横浜駅からスーパービュー踊り子に乗って伊豆に向かった。
スーパービューというくらいなので、窓がドデカい。RちゃんとAちゃんと3人で座席を向かい合わせにして、久しぶりに列車の旅気分を満喫。途中からはずっと伊豆の海岸線を走るので、景色もグッド!但し、車内がなぜか新幹線のトイレのような臭いがする、あれが私としては唯一気になった。

1時間半ほどで目的の伊豆高原に到着。
改札口の伊豆急駅員さんは皆アロハシャツを着ていて、リゾート気分を盛り上げてくれる。ここでしばらく関西からやってくる2名を待つことになる。駅に降り立って最初に向かったのは、駅前のスーパー。食事が終わって部屋に戻ったら、さらに飲むであろう今夜の酒をぬかりなく用意するため酒豪Rちゃんの指示の下、店に向かったのだ。

ワインやおつまみをゲットし、関西組とも合流しいざ、今夜の宿赤沢温泉へ。
と、その前に、お腹ぺこぺこの私達は「生田」というおそば&ロールキャベツが名物のお店へ向かった。なぜおそばとロールキャベツなのかわからないが、和風ソースやプロバンス風などいろんな種類があり、このあたりの人気店のようだ。赤い口紅が妙になまめかしいお店のおばさんも旅行者を迎え慣れているらしく、ロールキャベツの説明を淀みなくしてくれた。

「きゃ〜っ!!」
食事中Yちゃんの叫び声にびっくりすると、なんと窓の外にリスがいたそうな。私は見逃してしまったが、さすが高原。お山の上には鹿や猿はいるが、リスはいない。そんなネイチャーワールドも旅気分を盛り上げてくれる。

私達の宿泊先はDHCが経営する赤沢温泉。思った以上にキレイで、清潔で、素敵な施設だった。お部屋からも、レストランからも、もちろんお風呂からも目の前に海が広がり、絶景のロケーションにある。チェックインするとすぐさま浴衣に着替えて温泉に入った。海を目の前にした露天風呂は本当に気持ちよく、お湯が熱すぎないのも良い。むこうがわの道路や船上の人からバッチリ見えていそうだが、見えたところで私達の写真がネット上で出回るはずもなく(笑)、「見るなら見てみい」の勢いで海に向かって裸体を晒していた^^ お風呂もいろいろあって、露天風呂から、バブルバス、DHCのミルク風呂やオリーブ風呂、ドライ/ミストのサウナなどなど、ゆで上がるまで入ってしまった。備え付けのアメニティはもちろんDHCだが、ちなみに宿泊者にはアセロラ化粧水とクレンジングオイルまでもらえちゃううれしいおまけまである!!

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さんざんお風呂に入ってひと休みしたら、夕食タイム。
Rちゃんのコネのおかげで宿泊費は¥3,000(なすっちサマサマである)。なので今回は奮発してホテルにある1階の和食レストランで、¥8,000の会席コースをいただいた。私達はどこへ行ってもエンゲル係数が高い・・・。暮れていくオーシャンビューを眺めながらカンパ〜イ! なんといっても新鮮なお造りが美味い!テーブルにはお品書きが添えられていて、手を替え品を替え、ちょこちょこといろんなものが出てきて、大げさなぐらいの盛りつけがまた女ゴコロをそそるわけです。出てくる度にみんな「わ〜」なんて歓声(このお料理が出てくる瞬間がまた楽しいんだよね〜^^)を上げ、ワイン片手(このスペインワインもなかなか美味かった)に伊豆の晩餐を堪能した。

思えば同期会もこれで5年目。
5周年を記念して泊まりで開催したのだが、そういえばミッドタウンで兄ワイフが「2年ぐらいしか勤めてなかったのに、クルー時代の友達と仲いいね」って言われた。本当にそうだ。6人のうち3人は10年働いていたが、私など2年ぐらいしかいなかったのに今でもみんなとこうしてつきあいが続いている。もう辞めてから随分経つというのに、今会っても全然ギャップも感じないし、あの頃に戻ったような楽しさがある。入社試験から始まり、共に香港に旅立ち、異国で暮らして働いた仲間というのは、やはり特別な絆があるのだと思う。普通の会社仲間とはちょっと違う。同じ時代を共有し、時を経ても気兼ねなくつき合っていける友達が持てたことは本当に幸せだと思う。

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食事が住んでからも、私達の部屋に6人が集合し、テーブルの上はスナック菓子が広げられ、さらに酒盛りは続いた。いや〜、ホント楽しい。温泉にゆっくり入って、おいしいご飯を食べて、帰る時間も気にせずにまたまた部屋で飲んで、しゃべって。同期会で泊まりは今回初めてだが、あまりの楽しさにこれからは一泊旅行を定例にしようとみんなでうなづきあった。

私達はまさに旅のお年頃なのだと思う。
30代前半ぐらいまでは結婚だの、出産だの、出戻ったり転職したり、女性は何かと過渡期にある。しかしもう5年もするとそういう変化も落ち着いてくる。女性として安定期に入ったのである。だから旅行などに出掛けても、落ち着いて楽しめるバックグラウンドがあるように思う。それになんといっても身軽である。今回のメンバー6人のうちも既婚者は3名、うち子供がいるのは1名。つまり女子6人のうち5人は子育てとは無縁の生活をしている。台湾旅行メンバーに至っては6人中既婚者1名。子供はゼロである。「少子化撲滅委員会」なるものがあれば、まっさきに検挙されそうな私達であるが、これも自然の成り行きなのだから仕方がない。ニッポンの明るい未来を願ってはいるものの、こんなアタシ達を見逃してね、って感じです^^

てな感じで今宵の宴会も盛況のうちに終了し、イイ気分で就寝タイムとなった。ベッドに入ってからも波音が聞こえ、なんとも優雅なシチュエーションである。・・・・・両隣の低音いびきと、寝ながら動き回る衣擦れの音さえなければ・・・。やれやれ、睡眠不足はまたこの日も続いたのであーる・・・。

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関東豪遊記 2nd day

六本木のミッドタウンで待っていたのは、兄夫婦。
心なしかどんより曇った表情だった二人も、昨日の酒がまだ残っていたからに違いない・・・。

「オレ達も初めてだからさ〜」

と言ってエントランスのところにある案内図を見る私達。昨日のMちゃんも、兄夫婦も、結構東京に住んでる人は行ったことがない人が多い。それは京都の人間がうれしそうに清水寺に出掛けることがないのと同じようなものなのだろう・・・。ミッドタウンは、いろんな棟に分かれていて、思ったよりドデカい!防衛庁とはえらく敷地を要する場所だったということがよくわかる。

ちょうどお昼時で、なんか小じゃれたレストランとかカフェは長い列ができているので、並ばずに入れそうな韓国料理屋さんに入った。私は胃に優しそうな、朝鮮人参や鶏などのスープのお粥、兄たちはチゲ鍋セットをオーダーした。

私が台湾へ行ってる間に、彼らはフランスのカンヌへ行ってたそうだ。仕事の手伝いでカンヌの広告祭へ参加する目的だったらしいが、今は空前のユーロ高。なんと入場するだけでも日本円にして40万円もいるという。アホらしくて、入場しないところでお手伝いをしていたそうだ。・・・一体どんなことかしらないが・・・。

韓国風粥やチゲ鍋をいただきながら、カンヌ話と台湾話で盛り上がった。国際的な兄姉ではないか。
その後はミッドタウン内をぶらぶらショッピングしたり、カフェでお茶を飲んだりした。さすが世界のトーキョーって感じでミッドタウン内には選りすぐりの洗練された服や雑貨、インテリアなどが並んでいる。中でも私が最も好きだったのは、地下にあったニューヨークのデリ、DEAN&DELICA。パンからお菓子、お茶、お酒、調理されたおかずまで、おいしそうな食料品が所狭しと並んでいる店だ。ニューヨークに住んでいた兄達曰く、実際の店よりきれいだし、おいしいのだそう。ニューヨーク店同様、なんといってもディスプレイの仕方が上手い。パンやお菓子は、思わず買ってみたくなる臨場感で迫り来るし、置いてあるもののパッケージもおしゃれで、目を引く。兄たちはパンやおかずを買い、私はここで今夜の宴会用のワインをゲットした。

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夕方近く、六本木駅で兄夫婦と別れ、私は三軒茶屋へ。いよいよ今夜のメインイベント「台湾旅行思い出の会」である。隊長のYさんが、台湾で買ってきた食材で再びあの味を蘇らせてくれるというもの。三軒茶屋でRちゃんと待ち合わせビールを一杯ひっかけてから、いざYさん宅のマンションへ。私は初めて。Rちゃんも1人で来るのは初めてのようで、なんとか辿り着いたものの、エントランスでYさんが住んでる部屋番号を押しても応答がない・・・。携帯に電話しても出ない・・・。

・・・・え〜!!?

今日だったよね?6時からだったよね?私達はスケジュールを再度確認した。10分待ったところで、とりあえず住人の人と一緒にマンション内へ。Rちゃんは迷わず9階まで上がってYさんちのピンポンを鳴らした。

・・・・・・誰もいない。

・・・とはどういうことや!?
「でもYさんのマウンテンバイクも置いてあるし」と主張するRちゃん。
確かに渋谷にある会社まで自転車で通ってると聞いていたが、このマウンテンバイク、どうも女性が乗りそうにも見えないし、サドルはほこりをかぶっている。しかも時間を過ぎてるのに誰も来ないのはおかしい・・・。

チロリという私の妖しげな目つきに不安になるRちゃん。
でもYさんの携帯はつながらないので、結局友人のFちゃんに電話してマンションの部屋番号を確認すると、9階ではなく、3階であることが判明・・・!!Rちゃんは、台湾旅行からボケがさらに進行しているようであった。

とにかく20分ほど遅れでYさん宅に到着し、ひとしきりRちゃんをこきおろしたら、部屋はもういい匂いでいっぱい。ガーリックや黒胡椒をまぶした枝豆や、血餅、海老と湯葉の炒め物など、手際よくYさんが作る料理で食卓が埋まったところで、

カンパ〜イ!!

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Yさんの作る台湾の味を懐かしくいただきながら、みんなのカメラで撮った写真を交換しあったり、旅の思い出などを話して、ここでも大いにぶっ飛ばした。ビールに始まり、あっという間にワイン4本もなくなり、女6人(うち独身5名)が集う夜は"健やかに"更けていったのである。いつも私は自分が料理する側なので、人に料理を作ってもらうことの幸せを久々に味わった(^^)。
それにしても、私もRちゃんも別々の店で買ったのに、まったく同じアルゼンチンのワインを買ったことが妙におかしかった。数あるワインの中で、ちょっとマイナーなアルゼンチンワイン、しかもまったく同じ銘柄を選んだこのセンス☆これが元ルームメイト、元同期の息のあったところなのか、単なる酒飲みの考えることが同じってことなのか・・・。コワいものがある。

さて明日はOG会で伊豆へ向かう。明け方まで飲み続けそうな勢いを制し、11時頃宴会は終了。私達はRちゃんが住む横浜の自宅に泊めてもらうため、電車に乗った。当然伊豆でも宴会である。ぶっとばした3泊4日のツケは今キッチリ来ている。昨日千葉で会ったMちゃんからしっかり風邪をいただき、連日の睡眠不足で菌をあたため、潜伏期間を経て昨晩から発熱。さすがにカラダは疲れた・・・。

ま、しっかり休んでまた飲もっと^^
我ながら懲りない人である・・・。

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関東豪遊記 1st day

6月の台湾爆食の旅に引き続き、またもや関東爆食&爆飲の旅に趣いた。
金曜の夕方に東京入り。ホームまで迎えに来てくれた友人のMちゃんとテンポよく幕張へ。アウトレットモールで買い物をした。これはお洋服のコーディネートが苦手なMちゃんのため、私がアウトレットの店を回ってあれやこれやとスタイリスト役となって洋服選びを指南。

ってエラそーですが、高校時代はあんなにおしゃれだと思っていたMちゃんが、なぜか大人になるにつれその出で立ちがパッとしない。その原因は会社勤めということもあり、オフィスでOKな服選びが中心になっていくうちに、だんだんつまんないおしゃれが身に付いてしまい、マネキンが着てる服を上から下まで買うような、大味なショッピングしかできなくなったようである。すっかりオフィスコーディネートに染まって「自然」とは何だったか、「着くずす」とはどういうことだったか、自力でわからなくなったMちゃんにはコマッタちゃんマークが出ていた。

そういう人には常日頃から必要以上に「自然」な私のアドバイスが効くのである。Mちゃんが似合うであろう色を自然に組み合わせたり、パターン化してしまったコーディネートを自然とくずしてみたり、ノーリーズではお店の男の子に拝まれるくらい買い物をした・・・(笑)

Mちゃんもご満悦でアウトレット閉店まで買いまくり、その後ビールをひっかけつつMちゃんのダンナを待って一緒に幕張では人気のイタリアンへ。ここでワインを2本空けて、おいしいイタリアンを堪能した。

Mちゃんといるといつも店の人とオーバーカンバセーションとなる。それは私のせいだと彼女は言うが、私が思うにMちゃんがいつも私にしゃべらそうとふっかけているのだ。私は別におとなしくしているのに、店の人と積極的にしゃべろうとするのは彼女の方で、京都から来たとか、なんとか言っては私にフリ、お店の人への私のツッコミを楽しんでる様子である。関西人は得てして店の人間とすぐに仲良くなる傾向があるが、二人揃うとこれまた強力である。東京生まれの東京育ちのダンナさんは常にひき気味の様子・・・(笑)

に、してもMちゃんのダンナさんはいい人である。その日もすっかりご馳走になり、疲れているだろうに帰ってからも飲み続ける私達につき合い、翌日は千葉から六本木までわざわざ車で送ってくれた。しかも入社以来、ずっとトップセールスマンとして会社を牽引する存在の人だ。どの角度からみてもイイ人で、Mちゃんのしあわせぶりが伺える。今更ながら、ヨカッタ、ヨカッタ〜と母親のような心温かな気持ちで、六本木でお別れした。温かではあるものの、昨日の酒がぬけない重いカラダをひきずって私はとりあえず次の目的地、東京の新名所「ミッドタウン」へ向かった。

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これはMちゃんの住む街にある
通称「千葉リーヒルズ」
欧米か〜!
っていうぐらいラグジュアリーなエリアでした☆
住宅街の見学お断り
という看板やゲートもあって
地域の密かな名物になっているようだ。

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祇園のお茶屋で

中国割烹というなかなか新しいスタイルの祇園「月居」でお食事した後、花見小路にあるお茶屋さんに連れて行ってもらった。

お茶屋さんといっても、今はたいてい暖簾をくぐるとちょっとしたお店になっており、カウンターやボックス席のある品の良いスナックのようなつくりになっている。もちろん奥に立派なお座敷を構えているところもあり、そこで宴会を行うことももちろんある。

そのお茶屋さんはお座敷もあるが店内にボックス席もあり、もちろん自分ところで舞妓や芸妓だってたくさん抱えている。私達がカウンターに座って飲んでいると間もなく舞妓ちゃんが登場した。ボックス席でこれから"テーブルお座敷"が始まるようだ。今は大層なお座敷を催して舞妓や芸妓を呼ばなくとも、多少の予算とコネがあればこうしてボックス席にでも来てくれる。ちょっとかさばるホステスさんというところだろうか・・・。後からやってきた男女4人のお客さんは、小一時間、舞妓ちゃんと記念写真を撮ったり質問攻めにしたり、よほどお酒の席らしくない雰囲気ではあったが、お茶屋さんも、舞妓ちゃんも、随分身近になったものである。

とはいえ、お茶屋さんは一見さんお断りが基本。
よそ者にしたら一見感じの悪い習わしで、いかにも京都ならではの排他的なイメージに映るかもしれない。でもこれこそが花街の伝統的なしきたりであり、このしきたりによってお茶屋と顧客の厚い信頼関係が築かれているのである。もっと言えば顧客を大切にするからこそ、よそさんを安易に受け付けないのである。舞妓や芸妓を気軽に呼べるようになり、花街の雰囲気も身近に味わえるようになったが、私は手の届かない世界があってもいいと思っている。長年続いてきた伝統やしきたりをなんでもかんでも書き換え、親しみのあるものにしてしまわず、その世界はその世界で威厳を持って守り抜く心意気も大切な気がする。だから一見さんお断りは大衆に迎合しないひとつの指針として、これからも守り抜いて欲しいものだと思っている。

連れて来てくれたKさんの東京の知人3人が、先週舞妓や芸妓を呼んでそのお茶屋で遊んだそうだ。Kさんは彼らがどんな様子だったか気になっている様子である。客ながらお茶屋に失礼がなかったか、気にしているところがお茶屋との関係を物語っている。東京の人はもちろん祇園のしきたりなどに慣れていない。だから通常1〜2時間で切り上げなければならないところ、どうも3時間ほど長居をしてしまったようで、おかあさんがお開きの合図にうどんの出前を頼んだ、という話をおもしろおかしくしていた。

お茶屋は銀座のバーや新地のキャバクラでもない。伝統ある祇園のお茶屋さんで遊ぶ時は、遊ぶ方にもそれなりの心得とマナー、あるいは教養が必要とされるのである。堅苦しい、と言われてしまえばそれまでだが、そういう場所でお酒を飲み、マナーやしきたりを心得てもてなされ方を知っている人こそ大人の男というものである。そういう学習も、なかなか身につけにくいご時世ではあるが、お茶屋さんに行かない限りは身に付かない。冗談で私が「お茶屋遊びのルールブック」を作ったらどうかと言ってみたが、それも随分無粋な話だな〜と言ったハナから思った。

なんでもマニュアル化したら学べるというものでもない。自らがその世界へ踏み込んで肌で感じ、学習しなければ身に付かないことも多々ある。あるいは人から人へ伝えられていくしかないマナーやしきたりも数多くある。マニュアル化されない大人の学習だからこそ経験が必要とされる。しかし京都の中でも、お茶屋遊びの経験すらないオトコなんて山ほどいる。東京では既に赤坂あたりの料亭がつぶれ、コリアンタウンと化してるそうだが、粋筋が廃れていくと、そういう伝統的な習わしも、目に見えないオトコの学習もやがて消えていくのだろう。

これからの世の中、ますますイケてない男が増えそうな予感だけは確かな気がする・・・。

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あの頃のバーゲン

只今、夏のバーゲンシーズン真っ盛り。
私もちょっと覗いてみたが、若さが失われたせいか、なんだか人混みを見ただけでたちまちメゲてしまう・・・。ワゴンセールなどでもしも同じ商品を若いコと取り合ったりしたら、すぐさま譲ってしまうだろう。バーゲン会場においては私などもはや完全におとなしい子鹿ちゃんである。おしゃれもしたいし、欲しい服もいっぱいあるが、バーゲンへの情熱というのはあの頃とはとても比べものにならない。

ちょうどDCブランド全盛期だったあの頃、バーゲン初日ともなると、人気のファッションビルは開店前から長蛇の列。人気のショップではあまりの人が殺到してウインドウのガラスが割れるという惨事などが起こることもあった。私達も学校が退けるや否や、お目当てのショップへ詰めかけて、限られたお小遣いで血眼になって服を買ったものである。バーゲン告知に胸を躍らせ、好きなブランドで気に入った商品がゲットできたら大満足。バーゲンというものが、大切な行事のひとつであった。

目を輝かせ、バーゲンで買い物をしている若いコ達を見ていると、そんな風についつい自分の若い頃の姿を重ねて客観視してしまう・・・。だからとても若いコとおなじようなテンションでは臨めない。まぁ、今でも同じような気持ちでバーゲン行ってるっつー人がいれば、それはそれである意味尊敬に値するかもしれないが・・・。しかし私達の若い頃と比べれば、随分血走った人も、雰囲気も、なくなっている気がする。まあまあ、人は集まっているものの、買い物客の女の子達に是が非でも、という殺気だった気配は感じられない。それにバーゲン期間中というのは街でも駅でも、ブランド名の入った大きなバッグを抱えた女の子達がわんさかいたものだが、全然目立つほどではない。

イマイチの盛り上がりのなさはなぜなのか・・・?

私が思うに、昔のバーゲンってこんなにスタート早かったっけ!?
昔は夏のバーゲンといえば8月に入ってからが当たり前で、夏の終わりと共にさらに値が下がり、クリアランスセール、ファイナルバーゲンで終了ってのが普通だったと思う。6月といえば、まだまだプロパー商品が堂々と並び、セールのセの字も聞こえてこない時だ。それがいつの間にか8月から7月になり、7月から6月になり、どんどん前倒しとなったバーゲン開催。10年後ぐらいにはもう夏が始まる前からバーゲンをやってるかもしれない。

これからが夏本番という時にセールが始まるお陰で、この後の方が長い。だからシーズンを持ちこたえるためにこの後も何度かセールが行われる。そうすると別に今買わなくても、「また後のセールで買えるわ」と思ってしまうから、セール自体の有り難みがなくなってきているのはあると思う。それにまだ梅雨半ば。夏の実感が今ひとつわかないうちからのセールというのは、なかなか盛り上がりにくいのかもしれない・・・。

そういえば、フランスではセール(ソルド)が年2回しかない。
しかもお店毎に期間が決められるのではなく、各県によって決められるという非常にパブリックな行事なのである。対象となるのも衣料品から生活雑貨、インテリアまでなんでも一斉に値下がりするので、セールの規模といい、熱気といい日本のそれとは比べものにならない。年にたった2回しかないのだから、ここぞとばかりに消費者の購買意欲がはじけるのもムリはない。フランス国民にとってバーゲンというのが重要な年中行事になるのは当然である。過去にセールを年2回から3回に増やすという提案があったそうだが、メーカー側の強い反対で実現されなかったそうだ。

バーゲンが年にたった2回という国に暮らすのもつらい話である。
盛り上がろうが、盛り上がらなかろうが、私達にとってお得なバーゲンは多い方がいいに決まってる。そういう意味ではこの国の豊富なバーゲンには改めて有り難みを感じることができる。
そう思ってこの先のシーズン、せいぜいバーゲン熱を燃やしてみたいと思う・・・^^。


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