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情熱の民族

母を空港バス乗り場に送りがてら、時間まで近くのファミレスでお茶を飲んだ。そのファミレスは階上がホテルになっているので、旅行客も多く利用している。

ちょうど私が座っている向う側の席に、外国人観光客が4人座っていた。私の席から見えるのは大柄な中年のおばさんと若いショートカットの女性、背を向けている1人は男性だった。たぶんラテン系の人達。顔立ちもそうだし、ジェスチャーも大げさだ。日本人が座ると、ゆったりしているファミレスの席も、おばさん達の席は随分窮屈そうだった。やがておばさんの前にはハンバーグとベイクドポテト、そして塩ラーメンのようなものも運ばれてきた。大きなハンバーグとバターがたっぷりのったベイクドポテトをおいしそうに頬張るや否や、塩ラーメンをフォークとれんげを使ってとりわけて、パスタのようにして食べている。フォークでくるくる巻いて口へ運ぶのが、見ていていかにも食べにくそうだった(正直言って、行って食べ方を指導したかった・・・)。

ここのところ、母につきあって和食中心のメニューだったので、ラテン系のおばさんの食べっぷりをつい感慨深く見入ってしまった。当たり前だが、外国人と日本人では食生活がゼンゼン違う。お昼に、ハンバーグ、ベイクドポテト、塩ラーメンという量とカロリーを取るという日本人の中年のおばさんにはさすがになかなかお目にかかれないだろう。お肉をワシワシ食べて、こってりボリュームたっぷりの食事は、メタボリ日本ではもはやタブー。しかしご先祖様の時代からず〜〜〜っとそのような食事をしてきた人と(ま、塩ラーメンは食わんだろうが)、ごはんとお魚やおみそ汁をサラッと食べてきた日本人とはそりゃ〜、性格も体格も国民性も違うわな〜とラテンおばさんの食いっぷりを眺めながらしみじみそう思った。

周りを見回しても、日本人はフラットな顔立ちで、お行儀良く席に座って、食事をしたり飲み物を飲んだりしている。こーゆー民族からは、あの情熱的なフラメンコは生まれない。日本舞踊のようにしっとりしなやかな踊りが相応しい。プロ野球やサッカーなんかを見ていても、欧米人は審判に激しく激情したり、選手同士で感情をむき出しにして戦う。テニスのシャラポアなんてショットの度に、殺されそうな声をあげる。

ロブ・マーシャル監督の映画「SAYURI」も、主役を演じているのはチャン・ツィー。日本人は表情に乏しいから同じ東洋人でも中国人が演じることになったという。テーブルの脚以外はなんでも食べるという中国料理を食べてきたからだろうか。やっぱり食生活というものが、表情や性格に大きく影響しているような気がする。そういう意味では焼き肉を食べ、パスタやハンバーガーを食べ、中華料理の卓を囲む現代の日本人は、どーにも中途半端な雑食的国民性なのかもしれない。

「情熱を持って生きたい」

そう言っていたのは瀬戸内寂聴氏。80歳を超えても尚新たな小説に取り組み、精力的に活動する姿はそれこそパッションそのものである。こういうパッションってカッコいいな〜と思う。精進料理を食べていても(瀬戸内氏がそれを食べているかどうかは定かではないが、毎日ステーキ食べてるとも思えない)、何か芯の通った強い光=情熱のようなものが漂ってくる。表現こそ違っていても、情熱そのものはどの国にいても、何人だろうと本来自らかきたてるもの。静かなパッションというのもなかなか野太いカッコよさがある・・・!

表情豊かなラテン系のおばさんの食べっぷりを眺めていると、先祖からずっとお肉をワシワシ食べてきた人達というのは、食べたものがすぐ血肉になり、情熱が発露しやすいのかもしれない。私達日本人は、焼き魚におみそ汁の民族だ。少しずつカラダに蓄えながら、情熱を研ぎ澄ましていく。ラテン系を気取ってド派手な情熱をまねるより、静かな情熱で、世界を動かしたい・・・・!

なんちゃって(^^)

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