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郷愁のジェットストリーム

仕事の関係でいつも東京のタワーレコードの方から時期のおすすめCDをいただけるので、私はグッドチューンな音楽には不自由していない。それらのCDもラテンやジャズ系の私の好みにぴったりなものばかりなので、これまた満足しているのだ。しかし今ちょっと心くすぐられるCDがある。それは、音楽の夜間飛行「ジェットストリーム」である。

ふかぶかとした夜の闇に心を休めるとき、
はるか雲海の上を音もなく流れる気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
・・・・・皆様の夜間飛行のお供をいたしますパイロットは、城達也です。

あの伝説的ラジオ番組の愛蔵版CD集が発売されたそうで、静かな話題を呼んでいる。学生時代に眠れない夜や遅くまで勉強をしていた時、ふとラジオからもれてきたあの渋いナレーションと「ミスターロンリー」の音楽。あの独特の世界は、不思議と心を落ち着かせ、ひととき異空間に浸らせてくれたものだ。当時ヘビーリスナーだったわけではないが、今改めて聴くとちょっと心動かされるものがある。

ナレーションの脚本はどなたが書かれておられるのか知らないが、普通に聴けばちょっとくどいような言葉で綴られる世界各地の街の情景や人々の情緒。しかしこれがまた、番組が生み出す独自の世界観を饒舌に語り、城達也氏の淀みないナレーションともぴったりで、本当にその世界へ誘われ、耳からリラクゼーションされてしまうのだ。夜という時間が、暗闇という世界が、なんと心地よいものであるか、あの番組を通じて何度もそう感じたことを今も強烈に覚えている。安易に流行の歌などを流さず、夜間飛行にふさわしい名演奏だけの構成はFMラジオという特性を120%発揮し、新しい世界観を築いた深夜番組だったと思う・・・。

ジェットストリーム愛蔵版CD全10枚組は、
月々わずか1980円の15回払い

だそうである。う〜ん・・・
遙かな地平線も瞼に浮かんでまいります・・・という贅沢な世界が、月々わずか1980円の15回払いと言われてしまうと、やはり少々興ざめしてしまう・・・。そこでちょっと考えてみる。10枚組のCDを手に入れて、果たしてこれを私は毎日聞くだろうか。いつでもどこでも聞けるとなると、かえって聞かないような気がするのだ。眠れない夜や勉強の合間にふとラジオから流れてくるジェットストリームこそが、心に染みたのではないだろうか。やっぱりラジオ番組というのは、暮らしの中で生きていなければならないと思う。CDでいつでも聞けるとその価値が失われてしまうような気がする・・・。

満点の星をいただく果てしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜のしじまのなんと饒舌なことでしょうか。

夜の闇をぬって、そっと囁くような城達也のナレーションも、記憶の中に留めておく方が良いのだろうと思う・・・。


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