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遠い夢のマイホーム2

ここんとこマイホーム続き。昨日また知り合いの新築マイホームを訪問した。
仕事仲間であるデザイナーのS君から、引っ越しましたメールが届いたのはつい数日前。久しぶりに一緒に仕事をすることになり、新しい家兼事務所を訪ねることになったのだ。ほんの数年前までは私と同じようにフリーで活動してたのだが(今もそうだが)、同じようにと思っていたのは私の方だけで、彼らは私の数倍も働き、数倍も堅実に暮らし、数倍も、いや数倍どころではない、数百倍もお金を貯め、北野天満宮の近くの静かな場所にマイホームを建てたのだ。私は家の前へ辿り着くまで予想すらしなかった。

え〜〜!?家建てたん??

土地こそ狭いが、目の前には銀色のガルバリウム壁の真新しい家がそびえているではないか。ちょっと恥ずかしそうに、でも誇らしげに私を家の中へ招くS君。入るとすぐそこがオフィス。大きな作業テーブルに奥さんと二人分のマックが2台並んでいる。その周りには熱帯魚の大きな水槽やスターウォーズのフィギアなど、以前の家同様、彼らの趣味のものがたくさんディスプレイされている。

正面に鉄骨の階段があって、2階へ上がるとリビングになっている。といっても白いタイルに白い壁、大きなステンレスのキッチンと白いテーブル&椅子があるだけの実にシンプルモダンな生活感のないテイストのお部屋である。さらにこの家の特徴は、窓がない。デザインの仕事に強い太陽光はよくないというのもあるが、彼らの趣味のスターウォーズフィギアなどが焼けては困るという理由が大きいのだそうだ(ハンパな情熱ではないのですよ、彼らは!)。その代わり、リビングの横に吹き抜けのテラスがあって、周囲は囲われているもののトップライトから光は程よくそそがれている。

注目すべきはキッチン。コンロが5つもあるすげーデカい業務用のようなキッチン。外国製のものかと思ったら、YKK製のものらしい。その周りにも、見た瞬間海外製だとわかるオーブンやらミキサーやらが並んでいた。奥さんはかなり本格的な料理人のようだ。オーブンはイタリア製だそう。しかしキッチンすら生活感がなく、これほどまでのtidyさは尊敬に値する。

ひゃ〜〜〜、羨ましい!
そんな上等な器具を使って一度でもお料理したいもんだわ。

思わず見とれる私・・・。
そして打ち合わせをするリビングの白い丸テーブルには、もちろんイタリア製のマシーンでいれられたエスプレッソが置かれている。ふと見上げるとテーブルの上には、個性的な照明が下がっている。白いセルロイドのカードのようなものが球形にたくさん重なったとても変わったデザインのもので、これはデンマーク製らしい。

「これだけは奮発しましたよ〜」

なんて言ってたから、本当に奮発したんだろう。きっと私の車より高いに違いない。
いいな〜、こんだけ好きなものに囲まれて送る生活はさぞかし快適だろう。そこここに、彼らの趣味やスタイルが反映されていて、さしずめS家ミュージアムといった感じである。

エスプレッソをご馳走になって、仕事の話は1割ぐらいで、あとは新築談義や最近の健康についてしゃべりまくってS宅を辞した。帰り道を歩きながらマイホームってやっぱり羨ましいな、とは思ったけど私にはとても無理だと思った・・・。何がムリかと言うと、自分で稼いでマイホームを建てるのもムリなのだが、あんな家には私はとても住めない・・・。

木の温もりのない、陽が差さない、生活感のない住まいではとてもストレスがたまりそうで、きっと私にはあの家はムリである。おまけに周りは家、家、家。緑も山も見あたらない。

やっぱり私にはお山の生活が合っているようだ。
S君の家よりはるかにボロいが、敷地だけは広いのでのびのび暮らせる。お山の四季の移ろいを眺めながら毎日を過ごし、庭の花に心癒され、南向きの大きな窓からはたっぷりとお日様の光をいただける。ウチにはフィギアもないし、デザイナーもいない。

私はこれから先も当分、お山のおねえさんのままなのであろう・・・。

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